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聖書の12番目の書 ― 列王記第二『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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エリシャはエリヤのマントを取り上げ,エリヤの霊の二つの分に恵まれて,エリヤの八つの奇跡とは対照的に16の奇跡を行ないました。
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聖書の12番目の書 ― 列王記第二『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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8 エリシャはさらにどんな奇跡を行ないますか。
8 エリシャがさらに行なった奇跡(4:1-8:15)。預言者の子らのある人のやもめは,その債権者たちが彼女の二人の息子を捕らえて奴隷にしようとしているため,エリシャの助けを求めます。エリシャは彼女の家にあるわずかな油の蓄えを奇跡的に増やし,こうして彼女はそれを売って,その負債を支払うに足るお金を得られるようになります。あるシュネム人の婦人はエリシャがまことの神の預言者であることを認め,彼女とその夫は,エリシャがシュネムにいる時に使うための一つの部屋を用意します。エホバはこの婦人の親切さのゆえに彼女に一人の男の子を恵まれます。何年かたった後,その子は病気になって死にます。その婦人は直ちにエリシャを探します。エリシャは彼女に同伴してその家に行き,エホバの力によってその子供をよみがえらせます。エリシャはギルガルにいる預言者の子らのもとに戻ると,毒のあるうりを無害なものに変えることにより,『なべの中の死』を奇跡的に除去します。それからエリシャは,大麦のパン20個で100人の人々に食べさせますが,それでも『なお余ります』。―4:40,44。
9 ナアマンや斧の頭に関連してどんな奇跡が行なわれますか。
9 シリアの軍隊の長ナアマンはらい病人です。とりこになったイスラエル人のある少女が,サマリアにはナアマンをいやすことのできる一人の預言者がいることをその妻に告げます。ナアマンはエリシャのもとに旅をしますが,エリシャは彼を個人的に世話する代わりに,ヨルダン川へ行って七度身を洗うよう,ただ伝言しただけです。ナアマンは敬意に欠けているように見えるこの取り扱い方に憤慨します。ダマスカスの川のほうがイスラエルの水よりも勝っているのではありませんか。しかし彼はエリシャの言うことに従うよう説得され,そしていやされます。エリシャは報酬としての贈り物を受け取ることを拒みますが,後にその従者ゲハジがナアマンの後を追いかけて行き,エリシャの名で贈り物を求めます。ゲハジは戻って来て,エリシャを欺こうとしますが,逆にらい病に襲われます。さらに,エリシャは斧の頭を浮かばせて,もう一つの奇跡を行ないます。
10 エホバの優勢な軍勢のことがどのように示されますか。エリシャはどのようにシリア人を引き返させますか。
10 エリシャがイスラエルの王に,王を殺そうとするシリア人の陰謀のことを警告すると,シリアの王は軍勢をドタンに送り,エリシャを捕らえさせようとします。その都市がシリアの軍隊によって囲まれているのを見たエリシャの従者は,恐れを抱きます。エリシャは,「恐れてはならない。わたしたちと共にいる者は,彼らと共にいる者よりも多いからだ」と言って,彼を安心させます。それから,エリシャは,自分の周りにいる大いなる軍勢を従者に見させていただきたいとエホバに祈り求めます。すると,『見よ,山地はエリシャの周囲の火の馬と戦車で一杯です』。(6:16,17)シリア人が攻めて来ると,預言者は再びエホバに祈り,シリア人たちは精神的に盲目にされ,イスラエルの王のもとに導かれて行きます。ところが,彼らは殺されるどころか,エリシャは,彼らに食事を与えてから彼らを送り返すよう王に命じます。
11 シリア人とベン・ハダドに関するエリシャの預言はどのように成就しますか。
11 後に,シリアの王ベン・ハダドはサマリアを攻め囲み,大飢きんが生じます。イスラエルの王はそれをエリシャのせいにしますが,この預言者は,翌日,食物が豊かになることを予告します。その夜,エホバはシリア人に大軍勢の音を聞こえさせ,そのために彼らは逃げ去り,自分たちの食糧をすべてイスラエル人のために残して行きます。しばらく後に,ベン・ハダドは病気にかかります。彼はエリシャがダマスカスに来たという報告を聞くと,ハザエルを遣わして,病気が治るかどうかを伺わせます。エリシャの答えは,王が死んで,ハザエルがその代わりに王となることを示唆しています。ハザエルは自ら王を殺して王権を引き継ぎ,その言葉通りになるよう事を運びます。
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聖書の12番目の書 ― 列王記第二『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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エリシャの最後の奇跡とみなされる事柄がその死後に生じます。つまり,ひとりの死人がその同じ埋葬所に投げ込まれますが,その人はエリシャの骨に触れるや否や,生き返って立ち上がります。
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