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モルドバ2004 エホバの証人の年鑑
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宣べ伝える業を合法化するための努力
宣べ伝える業が1925年に禁止された後,ルーマニアのクルジュナポカ支部事務所の兄弟たちは,タイプした50ページに及ぶ意見書を新興宗教担当の大臣に送りました。その意見書はエホバの証人の教えと信条を簡潔に説明し,禁令の解除を公式に要請していました。その後,1927年9月に,支部の一人の兄弟が3回にわたり大臣と個人的に会うことができました。兄弟は最後の面会を終える時,信教の自由に有利なように法律が変わるだろうと期待しました。しかし残念なことに,政府は兄弟たちの訴えを無視しました。実際,当局は引き続き布告によって難儀を仕組み,エホバの民の境遇を良くするどころか悪くしました。(詩 94:20。ダニ 6:5-9)その点に関して,1932年5月29日付の公文書は,国際聖書研究者の「あらゆる活動が全面的に禁止されている」と述べています。
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モルドバ2004 エホバの証人の年鑑
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1937年5月6日,その地区の兄弟たちは知事に書簡を送り,エホバの証人を非合法セクトのリストから除外するよう求めました。それに対する公式の反応は,ソロカ地区の郡長官から同地区の知事に送られた手紙にはっきり示されています。1937年6月15日付のその手紙にはこうあります。「[エホバの証人]の活動は,……新興宗教・芸術省によって禁止されている。それゆえ,[非合法]セクトのリストからの削除請求に応じることはできない。彼らがそのセクトの利益のためにまだ活動を続けているからである」。
政府の公式機関誌「モニトルル・オフィチャル」(ルーマニア語)は,1939年7月12日付の紙面でそうした敵対的な見解をあらわにし,エホバの証人とそのすべての法人組織は「全面的に禁止されている」と述べました。
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