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第6部 ― 黒シャツ隊員と鉤十字章目ざめよ! 1990 | 10月22日
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事実イタリアにおける反セム主義の証拠は,ムッソリーニに代わってヒトラーがファシズムの指導勢力になる徴候である,と多くのイタリア人は考えていました。実際,時間がたつにつれ,イタリア・ファシズムの政策に対するヒトラーの影響は増大します。
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第6部 ― 黒シャツ隊員と鉤十字章目ざめよ! 1990 | 10月22日
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作家のA・カッセルズの説明によれば,「ムッソリーニが古代ローマ人の行ないを手本とするよう自国民に勧めたのに対して,ナチの精神改革の目指すところは,昔のチュートン人の巨人が行なった事柄を行なうにとどまらず,それら部族的英雄の20世紀における生まれ変わりになるようドイツ人を鼓舞することだった」のです。言い換えれば,いわばイタリアのファシズムが,工業的には発展途上国であったイタリアを20世紀に引き寄せることにより,過去の栄光を回復しようとする試みであった
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