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まことの神のもとに帰る神を探求する人類の歩み
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クリスチャンの愛と中立
5 エホバの証人は各自,クリスチャンの中立に関するどんな記録を築いてきましたか。それはなぜですか。
5 エホバの証人は各々のクリスチャンの良心的な中立の立場ゆえに世界中で知られています。証人たちは神に引き寄せられたクリスチャンの世界的な会衆として自分たちの愛と一致を犠牲にしようとはしなかったため,20世紀中ずっと刑務所,強制収容所,拷問,国外追放,および迫害に耐えてきました。1933年から1945年までの期間,ナチ・ドイツではヒトラーの戦争努力に協力しようとしなかったため,1,000人ほどの証人たちが死に,また幾千人もの証人たちが投獄されました。同様に,かつてのファシストのスペインではフランコのもとで,何百人もの若い証人たちが投獄され,その多くは戦いを学ぶ代わりに,各々軍の刑務所で平均10年間服役しました。幾つかの国では今日に至るまで,多数の若いエホバの証人がクリスチャンの中立の立場ゆえに刑務所で苦しんでいます。しかし,エホバの証人は政府の軍事計画に干渉しません。証人たちが政治問題で断固として保っているクリスチャンの中立は,20世紀のあらゆる紛争や戦争の際に守ってきた証人たちの不変の信条の一つとなりました。それは証人たちがキリストの真の追随者であることを明示し,証人たちとキリスト教世界の宗教団体とを区別するものとなっています。―ヨハネ 17:16。コリント第二 10:3-5。
6,7 エホバの証人はキリスト教に関して何を理解するようになりましたか。
6 エホバの証人は聖書とキリストの模範を固守することにより,まことの神エホバの崇拝を実践していることを証明します。証人たちはイエスの生活と犠牲のうちに反映されている神の愛を認めています。また,真のクリスチャンの愛が政治的,人種的,ならびに国家的な分裂を超えた世界的な不可分の兄弟関係をもたらすものであることを理解しています。言い換えれば,キリスト教は国際的な宗教以上のもの,つまり国家的な境界線や権威,もしくは国家的な利害を超越した,超国家的な宗教なのです。それは人類を,共通の先祖を持ち,共通の創造者,エホバ神と共にある一つの家族とみなします。―使徒 17:24-28。コロサイ 3:9-11。
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まことの神のもとに帰る神を探求する人類の歩み
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現代の全世界のエホバの証人も聖書を個人的に研究した結果,良心の命ずるところに従って,同様の立場を取ってきました。第二次世界大戦中,ある国々,特にナチ・ドイツでは,多くの証人が銃殺されたり,絞首刑や斬首刑に処せられたりして,最高の代償を支払いました。しかし,クリスチャンの愛に基づく,証人たちの世界的な一致は決して破られませんでした。クリスチャンであるエホバの証人の一人の手にかかって戦争で死んだ人は,これまで一人もいません。クリスチャンと称する人々が皆,やはりキリストの愛の規範に従って生活していたなら,世界の歴史はどんなにか違ったものになっていたことでしょう。―ローマ 13:8-10。ペテロ第一 5:8,9。
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