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神ご自身の神聖な言葉を印刷し,配布するエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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新世界訳聖書翻訳委員会の誠実な努力の一環として,神の言葉を愛する人々がクリスチャン・ギリシャ語聖書のコイネー(共通ギリシャ語)の原文の内容に親しめるようにするため,同委員会は“The Kingdom Interlinear Translation of the Greek Scriptures”(「ギリシャ語聖書 王国行間逐語訳」)を作りました。ものみの塔協会はまず1969年にこれを出版し,1985年に改訂しました。これには,B・F・ウェストコットとF・J・A・ホートが編集した「ギリシャ語原語による新約聖書」が含まれています。ページの右側には「新世界訳」の本文(1984年改訂最新版)が載っています。しかしそれだけではなく,ギリシャ語本文の行間には,もう一つの翻訳,つまり,ギリシャ語が実際に述べている事柄を各語の基本的な意味と文法的な形に応じて訳した極めて字義的な逐語訳が出ています。そのため,ギリシャ語が読めない研究者でさえ,ギリシャ語の原文に実際に書かれている事柄を理解することができます。
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神ご自身の神聖な言葉を印刷し,配布するエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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[610ページの囲み記事/図版]
「直訳的な語の集積」
ネブラスカ大学のトマス・N・ウィンターは,クラシカル・ジャーナル誌に「ギリシャ語聖書 王国行間逐語訳」の書評を載せ,その中でこう書きました。「これは普通の行間逐語訳ではない。本文の本来の姿が保たれており,その下に出ている英語はギリシャ語の言葉の基本的な意味そのものである。したがって,この本の行間部分は決して翻訳ではない。もっと正確に表現するなら,直訳的な語の集積といったところだろう。ページの右側の細い欄には,こなれた英訳が載っている。……
「本文はブルック・F・ウェストコットとフェントン・J・A・ホートの本文(1881年再版)に基づいているが,匿名の委員会による翻訳は全く現代的であり,終始一貫正確である」― 1974年4-5月号,375,376ページ。
[図版]
1969年版と1985年版
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