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神ご自身の神聖な言葉を印刷し,配布するエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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この翻訳の強力な影響を示す実例が幾つかあります。フランスのカトリック教会は,平信徒が聖書を持つことを何百年も前から禁止していました。すでに出回っていたカトリックの翻訳はかなり高価だったので,それを持っている家庭はほとんどありませんでした。1963年に,フランス語の「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」が発表され,次いで1974年には聖書全体が発表されました。1992年の時点では,両方合わせて合計243万7,711冊の「新世界訳」がフランスでの配布用に発送されていました。その同じ期間に,フランスのエホバの証人の数は488%増え,合計11万9,674人に達しました。
イタリアも同じような状況でした。人々は長い間,聖書を持つことを禁じられていました。「新世界訳」のイタリア語版が発表されてから1992年までの間に,359万7,220冊が配布されました。しかも,そのほとんどは聖書全巻でした。人々は,神の言葉に書かれている事柄を自分で調べたいと思いました。興味深いことに,その同じ期間にイタリアのエホバの証人の数は急増し,7,801人から19万4,013人になりました。
「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」のポルトガル語版が出た時,ブラジルには3万118人,ポルトガルには1,798人のエホバの証人がいたにすぎません。その後1992年までの間に,その2か国の個人や会衆に発送されたポルトガル語版のクリスチャン・ギリシャ語聖書は合計21万3,438冊,聖書全巻は415万3,738冊に上りました。どんな結果になったでしょうか。ブラジルではエホバの活発な賛美者が11倍以上に増え,ポルトガルでは22倍になりました。聖書を持ったことのなかった幾万人もの人々が喜んで聖書を受け取ったほか,理解できる言葉を使っている聖書を持てたことに感謝する人々もいました。「新世界訳聖書 ― 参照資料付き」がブラジルで入手できるようになった時,報道機関は,それが国内で入手できる最も充実した(つまり,相互参照と脚注が他の聖書よりも多い)聖書であることを指摘しました。また,最初の印刷数は,国内のほとんどの聖書より10倍は多いとも述べました。
「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」のスペイン語版も1963年に発表され,その後1967年には聖書全巻が発表されました。クリスチャン・ギリシャ語聖書が52万7,451冊発行された後,1992年までにスペイン語の聖書全体は合計1,744万5,782冊発行されました。これは,スペイン語を話す人々が住む国々でエホバの賛美者の数が著しく増加した一因になりました。例えば,1963年から1992年にかけて,エホバの証人が宣教を行なっていたスペイン語圏の国々では,証人たちの数が8万2,106人から94万2,551人に増えました。ほかにもアメリカでは,1992年に,スペイン語を話すエホバの証人が13万224人いました。
「新世界訳」が熱烈な反響を呼んだのは,キリスト教世界の領域だけではありません。日本語版が出版された最初の年に,日本の支部事務所は50万冊の注文を受けました。
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神ご自身の神聖な言葉を印刷し,配布するエホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
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[613ページのグラフ]
(正式に組んだものについては出版物を参照)
「新世界訳」出版後のエホバの証人の増加
フランス
150,000
100,000
50,000
1963 1970 1980 1992
イタリア
150,000
100,000
50,000
1963 1970 1980 1992
ポルトガルとブラジル
300,000
200,000
100,000
1963 1970 1980 1992
スペイン語圏の国々
900,000
600,000
300,000
1963 1970 1980 1992
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