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ニカラグア2003 エホバの証人の年鑑
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受刑者の中には,長足の進歩を遂げた人もいます。その一人にオマル・アントニオ・エスピノサがいます。オマルは,30年の刑を宣告され,カルセル・モデロで10年間服役しました。受刑者は定期的に監房を変わりますが,オマルは服役して2年目に,あるエホバの証人と同じ監房になりました。他の受刑者たちが度々その男性のもとを訪れ,聖書を教わっていることに気づきました。オマルは見聞きしたことに感銘を受け,自分も聖書研究をしたいと言いました。
オマルは,「とこしえの命に導く真理」という本を手引き書にして研究するようになり,1日に1章を学びました。11日後,伝道者になりたいと言いました。そして22の章を研究し終えると,バプテスマを受けたいと言いました。しかし,兄弟たちはもう少し考えるようにと言い,2冊目の出版物つまり刑務所に届いたばかりの「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の本も研究するよう勧めました。オマルはその本も1か月余りで研究し終え,さらに,喫煙をやめ,他の面でも変化しました。聖書の真理がオマルの生活に影響を及ぼしていたことは明らかでした。こうした変化を目にした兄弟たちは,オマルが本気で願っていることを確信しました。それでオマルは,1983年1月2日に樽の中でバプテスマを受けました。
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ニカラグア2003 エホバの証人の年鑑
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O・エスピノサ。
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