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ニカラグア2003 エホバの証人の年鑑
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印刷に携わっていたエドムンド・サンチェスは,「兄弟たちは,いったんこの小さな木枠の使い方に慣れると,1分間に20ページ刷れるようになりました。歌の本だけで合計5,000冊ほど生産しました」と語ります。
エドムンドの妻エルダは,謄写版印刷機の原紙を切るのを最初に手伝った姉妹の一人です。母親でもあったエルダは,自分の手動式タイプライターを使って,朝早くからしばしば夜遅くまで,謄写版印刷機の原紙に「ものみの塔」誌の研究記事をタイプしました。エルダはこう述懐しています。「コスタリカから届く雑誌を,エドムンドからもらっていました。わたしは,印刷グループが幾つあるのか,またどこで印刷しているのか全く知りませんでした。仕事の一部分,つまり自分に割り当てられた仕事のことしか知りませんでした。もし見つかれば,家や家具などすべて没収され,逮捕され,ことによると“行方不明者”になってしまうと分かっていました。人に対する恐れはみなあったかもしれませんが,エホバへの愛と恐れによって払いのけることができました」。
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ニカラグア2003 エホバの証人の年鑑
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[110ページの図版]
エルダ・サンチェスは恐れることなく原紙を準備した
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