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アブラハム ― 神との友情を求めるすべての人のための模範ものみの塔 1989 | 7月1日
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ですから,「どうか,あなたの子,あなたの深く愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に旅をし,そこにおいて,わたしがあなたに指定する一つの山の上で,これを焼燔の捧げ物としてささげるように」という命令を与えられた時,アブラハムは強い衝撃を受けたに違いありません。―創世記 22:1,2。
18 イサクを犠牲にするようにとのエホバの命令に,アブラハムはどのようにこたえ応じましたか。
18 アブラハムにとって,この辛い命令の出された理由は理解しがたいものだったに違いありません。しかしアブラハムは,それまでと同じように,ためらわずに従順を示しました。(創世記 22:3)指定された山に着くまでに三日かかりました。苦しい三日間でした。その山でアブラハムは祭壇を築き,その上にまきを置きます。その時までにアブラハムは,神の命令をイサクに説明していたに違いありません。イサクは簡単に逃げ去ることもできましたが,そうはせず,年老いた父によって手足を縛られ,祭壇の上に寝かされるままにしていました。(創世記 22:4-9)そのような従順は何に起因していたと考えられますか。
19 (イ)イサクの勇敢な柔順は何に起因していたと考えられますか。(ロ)アブラハムとイサクの関係は,どのような意味で,今日のクリスチャンの家族を益する教訓となっていますか。
19 アブラハムは,創世記 18章19節に略述されているとおり,イサクに関する自分の責任を忠実に果たしました。
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アブラハム ― 神との友情を求めるすべての人のための模範ものみの塔 1989 | 7月1日
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20 アブラハムはどのように従いましたか。どんな報いが与えられましたか。
20 ここで試練は極みに達します。アブラハムは屠殺用の短刀を取りますが,息子を殺そうとした時,エホバはアブラハムの手をとどめ,「わたしは今,あなたが自分の子,あなたのひとり子をさえわたしに与えることを差し控えなかったので,あなたが神を恐れる者であることをよく知った」と言われます。(創世記 22:11,12)アブラハムを義とみなすという神ご自身の宣言を聞いたのですから,アブラハムにはまさしく豊かな報いが与えられました。ここでアブラハムは,自分が,不完全な人間に対する神の要求を果たしたという確信を抱くことができました。
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