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聖書の45番目の書 ― ローマ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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20 (イ)ローマ人への書は,神の存在を信ずるどんな論理的理由を提出していますか。(ロ)神の義と憐れみはどのような例えで説明されていますか。それに基づいてパウロは何と叫びますか。
20 ローマ人への書は,「神の見えない特質,すなわち,そのとこしえの力と神性とは,造られた物を通して認められるので,世界の創造以来明らかに見える」と述べて,神の存在を信ずる論理的な根拠を提出しています。しかし,それだけではありません。この書はさらに神の義を高め,神の深い憐れみと過分のご親切とを知らせています。その点は,生来の枝が切り落とされた後に野生の枝が接がれたという,オリーブの木の例えで美しく描かれています。こうした神の厳しさとそのご親切とを思い見て,パウロはこう叫びます。「ああ,神の富と知恵と知識の深さよ。その裁きは何と探りがたく,その道は何とたどりがたいものなのでしょう」。―1:20; 11:33。
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