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フィリピン2003 エホバの証人の年鑑
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全世界の支部に送られた指示に基づき,1976年2月に監督の務めは,一人の男子ではなく支部委員会によって行なわれるようになりました。資格ある男子から成るこの一団が統治体の指導のもとに働き,野外と支部事務所での活動に関する決定を下す責任を持つのです。フィリピンの支部委員会は当初5人で構成されていました。その後,当初の委員の大半が外国人宣教者だったため,フィリピン人の兄弟を増やしたほうがよいと判断され,委員会は一時的に7人に増員されました。
この支部委員会の取り決めの利点はすぐに明らかになりました。現在,支部委員会の調整者として奉仕しているデントン・ホプキンソンはこう述べています。「振り返ってみると,それがいかに時宜にかなった賢明な移行だったかが分かります。仕事量や組織の規模を考えると,一人ですべての物事を扱ってゆくのは不可能でした。現在では,重い責任がバランスよく分担されています」。
箴言 15章22節は,「助言者の多いところには達成がある」と述べています。他の人と相談するなら貴重な知恵を得ることができます。フィリピンの支部委員会はその原則を適用しています。ホプキンソン兄弟が支部の監督に任命されてから,ベテル奉仕者の数は10倍になり,仕事量も増えています。現在,長い経験を持つ5人のエホバの僕が支部委員会を構成しており,その全時間奉仕の年数を平均すると50年を超えます。兄弟たちのそうした経験が一体となり,フィリピン全土の業がエホバのみ手の導きのもとに力強く前進する点で,大きな助けになってきたことは間違いありません。支部委員会とベテル家族全員は,この業を支援できることを貴重な特権と考えています。
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フィリピン2003 エホバの証人の年鑑
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[207ページの図版]
支部委員会,左から右へ: (前列)デントン・ホプキンソン,フェリクス・サランゴ;(後列)フェリクス・ファハルド,デービッド・レッドベター,レーモンド・リーチ
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