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エホバの証人 ― 1992 年鑑の報告1992 エホバの証人の年鑑
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1970年代に伝道者が増えたため,『天幕布を張り伸ばす』ことがどうしても必要になりました。(イザヤ 54:2)まず近所の人たちに土地を売る気があるかどうか打診しました。その時はだれも乗り気ではありませんでした。実際,「中国人は土地を売らない。買うだけだ」という人もいたほどです。ところが驚いたことに,土地を買いたいという協会の打診に最初は乗り気でなかった人々が,一人また一人と,土地や家を売りたいと言うようになりました。6年間で10の区画を購入し,協会所有の土地は3倍になりました。
2階建ての工場と11階建てのベテル・ホームの建設が1988年5月に始まりました。インターナショナル・サーバントと地元の自発奉仕者たちは,新しい支部の建設チームに喜んで加わりました。日本支部は,設計部門から設計図を送ると共に,フィリピンの兄弟たちの寄付を補うために金銭面でも援助しました。
エホバの導きは,たびたび感じられました。例えば兄弟たちは,ルーフシートとフロアデッキを調達しようとした時に,必要なデザインの物を扱っている会社がフィリピンに1社しかないことを知りました。しかし支部の工事は,その会社の順番待ちのリストで301番目になっていました。そこで副社長と直接話をする約束を取りつけ,わたしたちの仕事が自発的な性質のものであることを説明しました。会社の重役会はわたしたちの要請を受け入れ,支部の注文を生産リストのトップに持ってきました。これはまさに神慮によるものでした。というのは,材料を納品した直後,その会社の従業員はストライキをしたからです。
1991年4月13日は明け方から快晴でした。1,718人の聴衆は,献堂式の話をする統治体のジョン・E・バーを喜んで迎えました。その主題は何だったでしょうか。「増し加わる神権支配の歌」です。この支部だけでなく,他のあらゆる支部の献堂式にもぴったりのテーマです。
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[29ページの図版]
フィリピン
マニラにある新しいフィリピン支部の建物の献堂式は1991年4月13日に行なわれた。事務棟と11階建ての宿舎棟。右端にあるのは印刷工場
[30ページの図版]
フィリピンの支部事務所にある500人収容の王国会館
[30ページの図版]
フィリピンのベテル・ホームにある400人収容の食堂
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エホバの証人 ― 1992 年鑑の報告1992 エホバの証人の年鑑
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新しい支部の建設が行なわれるようになった1988年5月には,伝道者の数は9万7,000人以上に増えていました。
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