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  • 宗教上の真理は見いだせますか
    ものみの塔 1995 | 4月15日
    • 哲学と真理

      哲学を研究してきた人たちは,究極の真理は人間の手には届かないという見方を練り上げてきました。哲学とは「存在と生命の起源を説明しようとする科学」と定義されてきたことをご存じでしょう。しかし,実のところ哲学はほとんどそこまで行っていません。スウェーデンの著述家アルフ・アールベルグは,「哲学史」の中でこう書いています。「哲学的な質問の多くは,明確な答えを与えることのできない性質のものである。……[物事の根本原理に関する]形而上学的な問題はすべてこの……種のものだと考える人は多い」。

      ですから,生命に関する肝要な質問の答えを哲学によって見いだそうとしてきた人たちは,結局飽き足りなかったり,苦悶したりすることが少なくありませんでした。スウェーデンの著述家ガンナー・アスペリンは自著「思想傾向と宗教的信念」の中で,こう述べています。「一つ分かっているのは,自然は蝶や蚊に関心を抱かないのと同じように,人間にも関心を抱いていないということである。……我々は,宇宙と我々の内なる世界の中で独自に作用している力を前にしては,無力である。全く無力である。人々が進歩に信仰を置き,より良い将来を夢見た世紀の終わりを間近に控えて,文学作品にきわめて頻繁に現われているのが,そのような人生観である」。

  • 宗教上の真理は見いだせますか
    ものみの塔 1995 | 4月15日
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      哲学の諸学説対真理

      実証主義: 宗教的性質の考えはすべて実証不能なたわごとであり,哲学の目的は実証的諸科学を統合して全体を形成することにあるという見解。

      実存主義: この主義の唱道者たちは第二次世界大戦の惨事から多大の影響を受け,そのために人生に対して悲観的な見方をするようになりました。実存主義では,死に直面した人間の苦悶と人生のむなしさの考察に重きが置かれます。実存主義者の著述家ジャン・ポール・サルトルは,神がいないのだから,人間は見捨てられた状態にあり,冷淡極まりない宇宙に存在していると述べました。

      懐疑主義: 存在に関する客観的,普遍的知識,つまり何らかの真理に観察と論理によって到達することは不可能であるとする説。

      実用主義: 人間が抱く信念の真価を,その信念が教育や道徳や政治の向上など,人間の利益と実用的なかかわりがあるかどうかだけで評価します。真理そのものには何の価値もないと考えます。

  • 宗教上の真理は見いだせますか
    ものみの塔 1995 | 4月15日
    • 聖書を信じると明言する多くの人も,絶対的な真理を見いだすことはできないと考えます。米国の僧職者ジョン・S・スポングは,「我々は……自分たちが真理を持っており,ほかの人たちは我々の見解に到達しなければならないという考え方を改め,究極の真理をとらえることは我々のだれにもできないという認識を持つべきである」と述べました。ローマ・カトリック教徒である著述家のクリストファー・デリックは,真理を見いだすことに関してそのような消極的な見解を採る一つの理由を挙げ,こう述べています。「宗教上の『真理』を云々するのは,知識があると主張するようなものである。……ほかのだれかが恐らく間違っているとほのめかすことになる。しかし,それは全くよろしくない」。

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