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魂聖書に対する洞察,第2巻
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例えば,ギリシャの哲学者プラトンは,ソクラテスが語ったとされる次のような言葉を引用しています。「魂は……もし肉体から何も引きずり出すことなく純粋なかたちで肉体を離れるなら……魂自体に似たもの,すなわち目に見えず神聖で不滅で賢いものの中へと入って行く。そこにたどり着くと,魂は,誤りや愚行や恐れや……人間に付きものの他のすべての苦難から解放されて幸福である。そして……実際にその後いつまでも神々と共に生きる」―「ファイドン」,80,D,E; 81,A。
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魂聖書に対する洞察,第2巻
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英語の“soul”に関する通俗的な考えはプラトン哲学のものとみなせるかもしれません(そのことは一般に認められている)が,そのプラトンについてはこう書かれています。「彼は魂の[いわゆる]三つの部分の一つ,つまり『知性』を絶対不滅のものとして語り,他の二つの部分を必滅のものとみなすことがあるかと思えば,一つの肉体の中に二つの魂 ― 一つは不滅で神聖なもの,もう一つは必滅のもの ― があるかのような言い方もする」―「福音季刊」,ロンドン,1931年,第3巻,121ページ,『人間の本性に関する三分割理論の考察』,A・マッケイグ著。
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