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汚染の原因を探る目ざめよ! 1988 | 5月8日
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人間的弱さを見せつけるもっと恐ろしい事故が1986年4月に生じました。ソ連のチェルノブイリ原子力発電所の大事故によって,およそ30人が死亡し,数えきれないほどの人々が危険にさらされ,ソ連市民13万5,000人が立ち退きを余儀なくされました。ウォールストリート・ジャーナル紙は次のように報じています。「核事故後のソ連およびヨーロッパの人々の間に広がった放射能の,長期的に見た健康面への影響は,数年間未知のままであろう,と述べる科学者は少なくない。……白血病,および肺ガン・乳ガン・甲状腺ガンになる人の数が増加するものと考えられている」。
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汚染の原因を探る目ざめよ! 1988 | 5月8日
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しかし,風は変わりやすいものです。例えば,チェルノブイリで事故が起きた時,風の向きはいつもと違っていたため,ソ連領土はもちろん,ポーランド,バルト諸国,およびスカンジナビアが,ヨーロッパの他の国々よりもひどく放射能の空気に汚染されました。
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