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人口統計,聖書,そして将来目ざめよ! 2004 | 5月8日
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大洪水後の人口増加
聖書によると,ノアの時代の大洪水を生き残ったのはわずか8人でした。一部の人口統計学者は,その約1,400年後には地球の人口は5,000万人に達していたと推定します。1,400年間で8人が5,000万人に増加したというのは非現実的でしょうか。
まず,5,000万人という推定値ですが,これはあくまで推定にすぎません。とはいえ,聖書の創世記 9章1節に述べられている事柄は注目に値します。「神はノアとその息子たちを祝福してこう言われた。『子を生んで多くなり,地に満ちよ』」。そして10章と11章では,ノアの息子であるセム,ハム,ヤペテの血筋を引く70の種族が挙げられています。さらに読み進むと,セムからアブラハムに至る男子の家系があり,それらの人たちは「息子や娘たちの父となった」と述べられています。「地に満ちよ」という神の命令に即して,この時期は出生率が高かったのかもしれません。
では,死亡率はどうだったのでしょうか。創世記のそれらの章は,大洪水後の数百年間,人間の寿命が極めて長かったことを示しています。a 高い出生率と低い死亡率が重なると人口は急激に増加します。
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