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聖書の19番目の書 ― 詩編『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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筆者: ダビデおよび他の人たち
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聖書の19番目の書 ― 詩編『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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3 表題は筆者に関して何を明らかにしていますか。
3 詩編の多くの詩には見出し,すなわち表題が付されており,それはしばしば筆者の名を記しています。73の見出しは,「イスラエルの調べの快いもの」であるダビデの名を挙げています。(サムエル第二 23:1)詩編 2編,72編,および95編もおそらくダビデによって書かれたものでしょう。(使徒 4:25; 詩編 72:20; ヘブライ 4:7をご覧ください。)加えて,詩編 10編と71編もそれぞれ詩編 9編と70編の続きと考えられるので,これもダビデの作とみなすことができるかもしれません。12の詩はアサフの作となっています。しかしその中にはアサフの時代より後の出来事に触れているものもあるので,明らかにアサフの家のことを指していると考えられます。(詩編 79編と80編。歴代第一 16:4,5,7。エズラ 2:41)11の詩は,コラの子たちの作であることがはっきり示されています。(歴代第一 6:31-38)詩編 43編は42編の続きのようですから,これもコラの子たちの作と考えてよいのかもしれません。詩編 88編の表題は「コラの子たち」について述べていますが,それがヘマンの作であるともしています。詩編 89編はエタンの名をその作者として記しています。詩編 90編はモーセの作とされており,91編も同じくモーセのものであろうと考えられています。詩編 127編はソロモンの作です。このように,詩編の3分の2以上は幾人かの筆者によるものとされています。
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