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エホバに頼って恐れを乗り越えるものみの塔(研究用)2024 | 1月
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3. 詩編 56編1-3,11節によると,ダビデはどのように恐れの気持ちを乗り越えましたか。
3 詩編 56編で,ダビデはガトにいた時の自分の気持ちを言い表しています。そこにはダビデの恐れの気持ちだけではなく,それをどのように乗り越えたかについても書かれています。ダビデは恐れを感じた時,エホバに頼りました。(詩編 56:1-3,11を読む。)ダビデの信頼は裏切られませんでした。エホバの助けによって,そこから逃げる方法を思い付きました。普通では考えられないことですが,狂人のように振る舞ったのです。アキシュはそんなダビデを危険な人物とではなく,ただの厄介者だと考えて去らせました。こうしてダビデは逃げることができました。(サム一 21:13–22:1)
4. どうすればエホバにもっと頼りたいという気持ちになりますか。
4 私たちも,エホバに頼ることで恐れの気持ちを乗り越えることができます。では,恐れを感じる時,どうすればエホバにもっと頼れるでしょうか。例えで考えてみましょう。自分が病気だと分かった場合,初めは怖くなるかもしれません。でも頼りになるお医者さんが見つかったならどうでしょうか。その人はこれまで同じ病気の人を治療したことがある素晴らしい実績を持っています。診察の時にはいつも話をよく聞いて,気持ちを分かってくれます。そして,ほかの人でうまくいった治療法をこれから試してみようと提案してくれます。こういうお医者さんに診てもらえるなら,ほっとするのではないでしょうか。同じようにエホバがこれまでどんなことをしてきたか,今どんなことをしているか,これからどんなことをしてくれるかを考えるなら,エホバに頼ろうという気持ちが強くなります。ダビデはまさにそうしました。では,詩編 56編を調べて,どうすればエホバにもっと頼り,恐れの気持ちを乗り越えられるか考えてみましょう。
エホバはこれまでどんなことをしてきたか
5. 恐れの気持ちを乗り越えるために,ダビデはどんなことをじっくり考えましたか。(詩編 56:12,13)
5 ダビデは命の危険を感じる時にも,エホバがこれまでどんなことをしてくれたかをいつも考えるようにしていました。(詩編 56:12,13を読む。)これがダビデの思考パターンでした。例えば,ダビデはエホバが造った物に注目して,エホバの力強さや人間に対する温かい気遣いをじっくり考えました。(詩 65:6-9)また,エホバがご自分に仕える人たちをどのように助けてきたかも思い巡らしました。(詩 31:19; 37:25,26)何よりも,エホバが自分にこれまでどんなことをしてくれたかについてじっくり考えました。エホバはダビデのことを生まれた時から守り,支えてきました。(詩 22:9,10)ダビデはこうしたことをじっくり考えて,エホバのことをもっと信頼しようという気持ちになったはずです。
ダビデは,エホバがこれまでしてくれたこと,今してくれていること,これからしてくれることをよく考え,エホバにもっと頼るようになった。(5,8,12節を参照。)d
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エホバに頼って恐れを乗り越えるものみの塔(研究用)2024 | 1月
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エホバは今どんなことをしているか
8. ダビデはどんなことを確信していましたか。(詩編 56:8)
8 ダビデはガトで命が危険な状況にありました。それでも,恐れの気持ちにとらわれるのではなく,エホバが今,自分のためにどんなことをしてくれているかを考えるようにしました。すると,エホバが自分を導き,守ってくれていることや,気持ちを分かってくれていることを感じることができました。(詩編 56:8を読む。)エホバは,ヨナタンや大祭司アヒメレクのように,ずっと支えになってくれる友達も与えてくれていました。(サム一 20:41,42; 21:6,8,9)また,サウルから命を狙われている中でも生き延びることができていました。ダビデは,自分が大変な目に遭っていることや,どんな気持ちになっているかをエホバがよく分かってくれている,と確信していました。
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