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贖い聖書に対する洞察,第1巻
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これと関連のあるアンティリュトロンという言葉はテモテ第一 2章6節に出て来ます。パークハーストの「新約聖書希英辞典」によれば,その語は「贖い,請け戻しの価,もっと正確に言えば,対応する贖い」を意味しています。パークハーストは,「その語が,捕虜を敵の手から請け戻すために支払われる代価,およびある人の命が別の人の命によって請け戻される場合のような交換を表わしているのも当然だ」というヒペーリウスの言葉を引用しています。そして,結論として,「ゆえに,アリストテレスはこの動詞[アンティリュトロオー]を命は命によって請け戻すという意味で用いている」と述べています。(ロンドン,1845年,47ページ)したがって,キリストは「すべての人のための対応する贖いとしてご自身を与えてくださった」のです。(テモ一 2:5,6)
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