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我が家と呼べる場所を探し出す目ざめよ! 2002 | 1月22日
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何千何万という人が国境検問所にたどり着きました。しかし,この数年間に既に100万人もの難民を受け入れた隣の国は,それ以上受け入れようとしません。国境警備隊は警棒を手に,だれも入り込まないように警戒を続けます。
現地の入国管理官は,押し寄せる難民の流れをとどめる理由を,そっけなくこう説明しました。「彼らは税金を払わない。道路をだめにする。木を切る。水を使い果たす。これ以上難民はいらない」。a
そうした悲劇的な光景はごく当たり前のものになっています。住む場所を奪われた人々は,我が家と呼べる場所を見つけることがますます難しくなっているのを悟ります。アムネスティ・インターナショナルによる最近の報告は,「保護を求める人は増えているが,国家がそのような保護を与えたがらない傾向も増大している」と述べています。
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我が家と呼べる場所を探し出す目ざめよ! 2002 | 1月22日
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何千何万という難民が突然殺到する発展途上諸国は,自国の人々への食糧供給だけですでに手一杯という場合があるのです。それらの国は,突然戸口に現われた群衆に多くの援助を差し伸べることなどできません。裕福な国でも国内問題に取り組んでいるため,他の国から来た多くの難民の支援には消極的になるかもしれません。
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我が家と呼べる場所を探し出す目ざめよ! 2002 | 1月22日
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地元の人々も,お腹をすかせた難民の大規模な流入に頭を痛めることでしょう。アフリカのグレイト・レイクス地方では,次のような苦情を述べた政府関係者もいました。「[難民は]我々の食糧の蓄えをつぶし,我々の畑や牛や自然公園を台なしにし,飢きんをもたらして流行病を広げる。……[彼らは]食糧援助の益を得ているが,我々は何も得ていない」。
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