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聖書の57番目の書 ― フィレモンへの手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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結果としてオネシモはクリスチャンとなり,パウロは,オネシモの同意のもとに,彼をフィレモンのもとに送り返すことに決めました。パウロはちょうどこの時,エフェソスとコロサイの会衆にも手紙を書き,その両方の手紙の中で,クリスチャンである奴隷と奴隷の所有者に対し,そのような関係の中でどのように振る舞うべきかについて良い助言を与えました。(エフェソス 6:5-9。コロサイ 3:22-4:1)
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聖書の57番目の書 ― フィレモンへの手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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7 オネシモに関して,パウロは使徒として自分が受けた高い召しをどのように堅く守りましたか。
7 この手紙に示されているとおり,パウロは,その時存在していた事物の体制,およびそれに伴う奴隷制など種々の制度を除き去ろうと試みて,「社会改革的な福音」を宣べ伝えていたのではありません。彼は,クリスチャンとなった奴隷を勝手に解放することさえしませんでした。むしろ彼は,逃亡して来た奴隷オネシモに,ローマからコロサイまで1,400㌔もの旅をさせ,まっすぐその主人フィレモンのもとに帰らせたのです。こうしてパウロは,自分が受けた使徒としての高い召しを堅く守り,「神の王国を宣べ伝え……主イエス・キリストに関することを教える」という,神からの使命に堅く従いました。―使徒 28:31。フィレモン 8,9。
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