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ルーマニア2006 エホバの証人の年鑑
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19世紀も終わりに近づくにつれ,ルーマニアでは社会情勢や経済情勢のために,多くの人がアメリカなど外国の地で職を探すようになりました。一部の人にとって,移動したことは物質的な利得以上の結果をもたらしました。聖書の真理の正確な知識も得たのです。カローリー・サボーとヨーゼフ・キスの場合がそうでした。霊的な思いを抱く二人は,ラッセル兄弟の聖書講演会に何回か出席しました。
ラッセル兄弟は二人が聖書に純粋な関心を抱いているのを見て取り,自分から近づくことにしました。話し合いの中で,兄弟はカローリーとヨーゼフに,ルーマニアに戻って王国の音信を親族や友人に伝えるのはどうかと勧めました。二人とも喜んで応じ,1911年に船でルーマニアへ帰り,トランシルバニアのトゥルグ・ムレシュ市に落ち着きました。
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ルーマニア2006 エホバの証人の年鑑
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[69ページの図版]
1911年,カローリー・サボーとヨーゼフ・キスは王国の音信を宣べ伝えるために母国に戻った
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