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法律上の動き2017 エホバの証人の年鑑
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ロシア | 信教の自由
ロシアの人権問題の専門家たちからの強い反対にもかかわらず,ロシア政府はエホバの証人とその宗教活動に対して容赦ない攻撃を続けています。最新の調査によると,当局はわたしたちの出版物のうち88品目を“過激文書”とし,エホバの証人の公式ウェブサイトjw.orgを禁止しています。2015年,税関は「新世界訳聖書」の輸入を認めず,ビボルグの裁判所はこの現代訳の聖書を“過激文書”とするか審理しています。2016年3月,最高検察庁は大胆な行動に出ます。“過激活動”に関与したとして,サンクトペテルブルク近郊のソーネチノイェにあるエホバの証人管理センターを閉鎖すると脅したのです。
このように国をあげてエホバの証人に対する攻撃的な活動がなされているとはいえ,幾つかの良いニュースもあります。2015年10月,検察官は,モスクワの東およそ2100㌔のチュメニの地方宗教組織を解散させる訴えを起こしました。警察がエホバの証人に不利な証拠を捏造したことが明らかであるにもかかわらず,チュメニ地方裁判所はチュメニの地方宗教組織を有罪としました。しかし2016年4月15日,ロシア連邦最高裁判所は下級裁判所の判決を覆し,「チュメニ市のエホバの証人の地方宗教組織を解散させる根拠はない」と判断しました。裁判長が判決文を読み上げた時,法廷を埋め尽くした60人の兄弟姉妹たちは立ち上がって拍手しました。
ロシアのエホバの民は,自分たちを「攻めるために形造られる」どんな「武器」に面しても,エホバへの崇拝を続けることを決意しています。―イザ 54:17。
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