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『わたしが創造しているものを永久に喜べ』イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
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エホバはこう述べておられます。「数日しか生きない乳飲み子も,自分の日を全うしない老人も,その場所からはもはや出ない。人は百歳であっても,ほんの少年として死ぬからである。罪人については,その者が百歳であっても,その身の上に災いを呼び求められるであろう」。(イザヤ 65:20)
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『わたしが創造しているものを永久に喜べ』イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
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28 神の王国のもとでの新しい世の生活に関するエホバの言葉から,どんなことを学べますか。
28 エホバの言葉は,来たるべき新しい世での生活について何と述べているでしょうか。神の王国のもとでは,すべての子供に安全な将来の見込みがあります。神を恐れる男性が人生の盛りに死を遂げることは決してありません。それどころか,従順な人類は安らかに,安全に暮らし,人生を謳歌することができます。神に反逆する道を選ぶ人はどうなるでしょうか。そのような人は,命の特権を失います。反逆的な罪人は,「百歳」になっていたとしても死にます。そのような場合,終わりのない命を持ち得たことを考えると,「ほんの少年」ということになります。
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『わたしが創造しているものを永久に喜べ』イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
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「彼らは必ず家を建てて住み,必ずぶどう園を設けてその実を食べる。彼らが建てて,だれかほかの者が住むことはない。彼らが植えて,だれかほかの者が食べることはない。わたしの民の日数は木の日数のようになり,わたしの選ぶ者たちは自分の手の業を存分に用いるからである」。(イザヤ 65:21,22)
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『わたしが創造しているものを永久に喜べ』イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
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そうした平和が,物質的なパラダイスにも引き継がれてゆくことを確信できます。崇拝者たちの進んで働く心と手をもってエホバが新しい世で成し遂げられる事柄は,わたしたちの想像をはるかに超えています。自分の家を建ててそこに住めるのは,なんという喜びでしょう。王国の支配のもとで,満足のいく仕事が不足することはありません。常に自分の労働の成果によって「良いことを見る」というのは,なんと報いの多いことなのでしょう。(伝道の書 3:13)自分の手の業を存分に楽しむ十分の時間があるのでしょうか。あります。忠実な人々の終わりのない命は,「木の日数のように」,つまり幾千年も,いえ,それ以上になるのです。
31,32 (イ)流刑から帰還する人々はどんな祝福を享受しますか。(ロ)新しい世において,忠実な人々にはどんな見込みがありますか。
31 エホバは,流刑から帰還する人々の前途にある別の祝福について,こう述べておられます。「彼らはいたずらに労することなく,騒乱のために産み出すこともない。彼らはエホバの祝福された者たちからなる子孫であり,彼らと共にいるその末孫もそうだからである」。(イザヤ 65:23)それら回復したユダヤ人はエホバから祝福されるので,その労働が無駄になることはありません。自分の生んだ子供が結局若くして死んでしまう,ということもありません。かつて流刑の身にあった人々は,復興という祝福を自分たちだけで享受するのではありません。子孫もそれに加わります。神は,ご自分の民の必要を満たしたいと強く願っておられるので,こう約束なさいます。「彼らが呼ばわる前に,わたし自身が答え,彼らがまだ話しているうちに,わたし自身が聞くことになる」。―イザヤ 65:24。
32 エホバは,来たるべき新しい世で,これらの約束をどのように果たされるのでしょうか。今のわたしたちには分かりません。エホバは詳細な点すべてを明らかにしてはおられないからです。しかし,忠実な人々が「いたずらに労する」ことは二度とない,ということは確信できます。ハルマゲドンを生き残る大群衆と,その人たちから生まれるであろう子供たちには,非常に長くて満足のいく命,つまり永遠の命の見込みがあるのです。復活によって生き返り,神の規準と調和した生き方を選ぶ人々も,新しい世で喜びを見いだします。エホバは,そうした人々が必要とするものについて聞き,それに応じるだけでなく,前もって必要を見越すことさえなさいます。まさにエホバはみ手を開いて,「すべての生きているものの[本来の]願い」を満たされるのです。―詩編 145:16。
33 ユダヤ人が故国に帰還する時,動物はどんな意味で穏やかに過ごしますか。
33 約束されている平和と安全は,どれほど広範囲に及ぶのでしょうか。エホバは,預言のこの部分の結びとしてこう言われます。「『おおかみと子羊が一つになって食べ,ライオンは雄牛のようにわらを食べる。蛇に関しては,その食物は塵となる。これらはわたしの聖なる山のどこにおいても,害することも損なうこともしない』と,エホバは言われた」。(イザヤ 65:25)
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『わたしが創造しているものを永久に喜べ』イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
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エホバの民がいま霊的パラダイスで享受している祝福は,物理的なパラダイスにも引き継がれてゆきます。そのパラダイスにおいては,人々の間に行き渡る平和に加えて,動物との平和も見られることでしょう。わたしたちは,神の定めの時に,次のような人類の当初の任務がふさわしく遂行されることを確信できます。「地……を従わせよ。そして,海の魚と天の飛ぶ生き物と地の上を動くあらゆる生き物を服従させよ」。―創世記 1:28。
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