-
世界中に広がる危機目ざめよ! 1999 | 4月8日
-
-
小児性愛者による性的虐待も,世界の多くの場所で子どもたちを脅かすものとなっています。「犯罪と刑事裁判における傾向と争点」(英語)と題する刊行物は次のように定義しています。「小児性愛とは,幼い子どもに性的関心を持つことである。……小児性愛はたいていの場合,性的暴行,わいせつ行為,児童ポルノにかかわる罪などの犯罪行為を伴う」。
貪欲にも子どもたちを性的に利用する小児性愛者集団についての,吐き気を催させるような報告が,世界各地から非常に多く寄せられています。(7ページの囲み記事をご覧ください。)男女を問わず年少の子どもたちがその毒牙にかかっています。節操の欠けた人々におびき寄せられて性的に虐待され,その後,脅されたり金品をむやみに与えられたりして,その“クラブ”にとどまるよう唆されます。こうした悪巧みをして実行に移すのが地域社会の目立つ指導的な人々であることも少なからずあり,警察や司法当局がじゅうぶん承知のうえ,その保護のもとでなされている場合さえあります。
-
-
世界中に広がる危機目ざめよ! 1999 | 4月8日
-
-
インターネットのおとり捜査
数か月前,インターネット上の児童ポルノに対するかつてない規模のおとり捜査によって,12か国の警察は小児性愛の容疑者100人以上に対して家宅捜査を行ないました。米国に本拠を置く一つの小児性愛集団からだけでも,10万枚を超える子どものポルノ写真が押収されました。
5か月に及ぶインターネット捜査を統轄した英国の刑事は,「正しい心の人ならだれもがその内容に吐き気を催すにちがいない」と述べています。男の子のものも女の子のものもありました。2歳の幼児のものまでありました。ベルギー警察によると,インターネット上のそれらの画像は,「不快きわまりない児童ポルノ描写[で]……最も強烈な画像を提供するために親が自分の子どもを虐待することまでして」います。ある男性は自分の姪をレイプしているところを撮影し,その画像をコンピューターに入力していました。
容疑者の中には,教師が数名,それに科学者,法科の学生,医学生,ボーイスカウトの隊長,会計士,大学教授などもいました。
-