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  • シャファンとその家族のことをご存じですか
    ものみの塔 2002 | 12月15日
    • シャファンとその家族のことをご存じですか

      聖書を読んでいて,シャファンと影響力のあるその家族の成員が何度か言及されていることにお気づきになったでしょうか。それはどんな人たちだったのでしょうか。何をしたのでしょうか。その人たちからどんな教訓を学べるでしょうか。

      西暦前642年ごろにヨシヤが真の崇拝を回復させたことに関連して,「メシュラムの子アツァルヤの子である……シャファン」が聖書に登場します。(列王第二 22:3)その時から,西暦前607年にエルサレムが滅ぼされるまでの36年間に,シャファンの4人の息子,アヒカム,エラサ,ゲマルヤ,ヤアザヌヤ,および2人の孫のミカヤとゲダリヤが登場します。(図表をご覧ください。)「シャファンの家族は[ユダ王国の]官僚を統轄し,ヨシヤの時から流刑まで王の書士の立場を占めた」と,「ユダヤ大百科事典」(英語)は説明しています。聖書がシャファンとその家族について述べている事柄を概観すると,彼らが預言者エレミヤとエホバの真の崇拝をどのように支持したかを知ることができます。

  • シャファンとその家族のことをご存じですか
    ものみの塔 2002 | 12月15日
    • シャファンの子孫は,預言者エレミヤと緊密に接触するようになります。

      アヒカムとゲダリヤ

      すでに見たように,シャファンの子アヒカムについては,女預言者フルダのもとに遣わされた代表団に関連して初めて言及があります。ある参考文献は,「アヒカムの称号はヘブライ語聖書に挙げられてはいないが,アヒカムが高位に就いていたことは明白である」と述べています。

      その出来事からおよそ15年後,エレミヤの命が危険にさらされます。エルサレムを滅ぼすというエホバの意向についてエレミヤが民に警告すると,『祭司と預言者とすべての民は彼を捕らえて,「あなたは必ず死ぬ」と言いました』。それからどうなったでしょうか。記述には続けてこうあります。「シャファンの子アヒカムの手がエレミヤと共にあった。彼を民の手に渡して死に至らせることのないためであった」。(エレミヤ 26:1-24)ここから何が分かるでしょうか。「アンカー聖書辞典」(英語)はこう述べています。「この出来事は,アヒカムが行使した影響力のほどを明らかにすると共に,アヒカムがシャファンの家族の他の成員と同様,エレミヤに好意的であったことも示している」。

      それから約20年後,バビロニア人が西暦前607年にエルサレムを滅ぼし,民の大部分を流刑に処した後,シャファンの孫でアヒカムの子ゲダリヤは,残っていたユダヤ人の総督に任じられました。ゲダリヤもシャファンの家族の他の成員と同様,エレミヤに配慮を示したでしょうか。聖書の記録はこうなっています。「そこで,エレミヤはミツパにいるアヒカムの子ゲダリヤのところへ行って,……彼と共に住むようになった」。しかし,数か月足らずでゲダリヤは殺され,残っていたユダヤ人はエレミヤを連れてエジプトに行きました。―エレミヤ 40:5-7; 41:1,2; 43:4-7。

      ゲマルヤとミカヤ

      シャファンの子ゲマルヤと孫のミカヤは,エレミヤ 36章に記されている出来事において際立った役割を果たしました。時は西暦前624年ごろで,エホヤキム王の第5年です。エレミヤの書記官バルクは,エホバの家にある「シャファンの子ゲマルヤの食堂で」,その書からエレミヤの言葉を読み上げました。それで,「シャファンの子ゲマルヤの子ミカヤは,その書からのエホバの言葉をことごとく聞くこととな(り)」ました。―エレミヤ 36:9-11。

      ミカヤが,父親と他の君たちにその巻き物について知らせると,そこに書かれている事柄を皆が聞きたがりました。反応はどうだったでしょうか。「さて,そのすべての言葉を聞くと,彼らはすぐに怖れの念を抱いて,互いに見つめ合った。そしてバルクに言った,『わたしたちはこれらすべての言葉を必ず王に告げるであろう』」。しかし,彼らは王に話す前に,バルクにこう勧めます。「行って,身を隠しなさい。あなたも,エレミヤもです。だれ一人あなた方がどこにいるかを知ることがないように」。―エレミヤ 36:12-19。

      案の定,王は巻き物に収められた音信を退け,それを一片ずつ焼き捨ててしまいました。シャファンの子ゲマルヤを含め何人かの君たちが,「巻き物を焼かないよう王に嘆願したのであるが,王は彼らの言うことを聴かなかった」のです。(エレミヤ 36:21-25)「エレミヤ書 ― 考古学上の手引き」(英語)という本は,「ゲマルヤはエホヤキム王の宮廷でエレミヤを強力に支持した」と結論しています。

      エラサとヤアザヌヤ

      西暦前617年,バビロンがユダ王国を掌握しました。大勢のユダヤ人,「すべての君たち,およびすべての勇敢な力のある人々……また,職人や堡塁の建設者をも皆」,そして預言者エゼキエルをも流刑に処しました。バビロニア人は,マタヌヤの名をゼデキヤと改め,新しい属国の王としました。(列王第二 24:12-17)後にゼデキヤはシャファンの子エラサを含む代表団をバビロンに遣わしました。エレミヤは,流刑に処せられたユダヤ人に対するエホバからの重要な音信を記した手紙をエラサに託しました。―エレミヤ 29:1-3。

      このように,聖書の記録は,シャファンとその3人の子および2人の孫が,影響力のある立場を用いて真の崇拝および忠実な預言者エレミヤを支持したことを示しています。シャファンの子ヤアザヌヤはどうでしょうか。シャファンの家族の他の成員と異なり,ヤアザヌヤは偶像崇拝に携わっていたようです。エゼキエルは,バビロンへ流刑に処されてから6年目,すなわち西暦前612年ごろ,70人の男がエルサレムの神殿で偶像に香をささげている幻を見ました。その中にヤアザヌヤがおり,唯一名前を挙げられています。これは,その一団の中で際立った人物であったことを暗示しているのかもしれません。(エゼキエル 8:1,9-12)ヤアザヌヤの例は,敬虔な家庭で育てられてもエホバの忠実な崇拝者になるとは限らないことをはっきり示しています。各人が自分の行動の責任を負うのです。―コリント第二 5:10。

      シャファンとその家族の史実性

      エルサレムで生じた数々の出来事においてシャファンとその家族が何らかの役割を担っていたころには,ユダで印章が広く用いられるようになっていました。印章は,文書に本人または証人としての印を付けるのに使われ,宝石,金属,象牙,ガラスでできていました。たいていは印章の所有者の名前とその父親の名前,時には所有者の称号も彫り込まれていました。

      粘土に押されたヘブライ文字の印影が数百点見つかっています。ヘブライ文字の金石学,すなわち古代銘文を研究する学問に携わるナーマン・アビガド教授は,「ヘブライ語の銘文のうち,聖書で知られている人物に言及しているのは印章に刻み込まれたものだけである」と述べています。シャファンやその家族の名前を刻んだ印章は見つかっているでしょうか。見つかっています。シャファンとその子ゲマルヤの名前は,19ページと21ページの印影に見られます。

      学者たちは,その家族の他の4人も,幾つかの印影の中に出ているのではないかと述べています。その4人とは,シャファンの父アツァルヤ,シャファンの子アヒカム,シャファンの子ゲマルヤ,「家をつかさどる者」として印影に示されていると思われるゲダリヤです。このうち4番目の印章は,シャファンの孫ゲダリヤのものと考えられています。ただし,その父アヒカムは触れられてはいません。印影にあるゲダリヤの称号は,彼が国で最高位の官吏の一人であったことを示しています。

      何を学べるか

      シャファンとその家族は,影響力のある立場を用いて真の崇拝と忠実なエレミヤのいずれをも支持し,本当に立派な模範を示しました。わたしたちも,自分の資産や影響力を用いて,エホバの組織と仲間の崇拝者を支持することができます。

      聖書を定期的に読むにとどまらず,それを深く掘り下げて学び,シャファンとその家族の成員のような古代のエホバの証人たちについて知ると,益が得られ,信仰が鼓舞されます。その人たちも,わたしたちが見倣うことのできる模範を示した,大勢の「雲のような証人たち」の一部なのです。―ヘブライ 12:1。

  • シャファンとその家族のことをご存じですか
    ものみの塔 2002 | 12月15日
    • [21ページの図/図版]

      (正式に組んだものについては出版物を参照)

      シャファンの家系図

      メシュラム

      ↓

      アツァルヤ

      ↓

      シャファン

      ↓ ↓ ↓ ↓

      アヒカム エラサ ゲマルヤ ヤアザヌヤ

      ↓ ↓

      ゲダリヤ ミカヤ

      [20ページの図版]

      ゲマルヤと他の人たちは,エレミヤからの巻き物を焼かないようエホヤキムに嘆願した

      [22ページの図版]

      ヤアザヌヤは,シャファンの家族の一人だったが,偶像を崇拝している様子が幻の中で示された

      [19ページの図版のクレジット]

      Courtesy Israel Antiquities Authority

      [21ページの図版のクレジット]

      Courtesy Israel Antiquities Authority

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