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セム聖書に対する洞察,第2巻
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アルパクシャドの誕生後,セムにはエラム,アシュル,ルド,アラムを含め,ほかにも息子たちが(また娘たちも)生まれました。(創 10:22; 11:11)歴代第一 1章17節の並行記述では,アラムの後に「ウツ,フル,ゲテル,マシュ」も列記されていますが,創世記 10章23節でこれらはアラムの子らであることが示されています。聖書および他の歴史的な証拠の示すところによると,セムはこのように,エラム人,アッシリア人,初期カルデア人,ヘブライ人,アラム人(つまり,シリア人),アラビア人の諸部族,そして恐らく小アジアのリュディア人など,セム系諸国民の先祖でした。このことは,セムの子孫となった諸民族がおもにアジア大陸の南西の一角に集中して住み,肥沃な三日月地帯の大部分に広がると同時に,アラビア半島のかなりの部分を占めていたことを意味しています。―セムの個々の子らの名前の項目の記事を参照。
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セム聖書に対する洞察,第2巻
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このセムから,その子アルパクシャドを通してアブラハムが出ており,胤に関する約束はこのアブラハムに与えられました。その胤によって,地上のすべての家族は祝福を受けることになります。(代一 1:24-27; 創 12:1-3; 22:15-18)カナンがセムの「奴隷」になるというノアの予言は,イスラエル人がカナンの地を征服した結果としてセム族がカナン人を従えたことにより成就しました。―創 9:26。
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