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エストニア2011 エホバの証人の年鑑
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アドルフ・コセはこう語ります。「5年間,地下の炭鉱で働きました。わたしたちがいたのは北極圏で,冬季には太陽が昇りません。交替勤務を終えて地上に出るころには,真っ暗になっており,日の光を何か月も見ませんでした。支給される食料も十分ではありませんでした。そのため,記憶力や時間の感覚がおかしくなりました。労働が過酷で,食料も不足し,ただただ疲れていると,普通の会話でも何分か行なうのがやっとでした。でも,王国の真理について話す時は疲れを感じることなく,いつまでも話し続けることができました」。
こうした苦難の中でも,エホバの民は互いに自己犠牲的な愛を示すことを学びました。コセ兄弟は言います。「持っているものや受け取ったものは何でも,兄弟たちの間で均等に分けました。皆が困窮していたので,持ち物を互いに分け合うことを学びました」。―ヨハ一 4:21。
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エストニア2011 エホバの証人の年鑑
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コセ兄弟はこう説明します。「後にわたしたちは別々の収容所に入れられました。どの監房でも大きな証言が行なわれました。わたしがそんなに証言できたことは,それ以前もそれ以後もありませんでした」。
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