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ご存じでしたかものみの塔 2014 | 5月1日
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古代の戦闘において石投げ器はどのように使われたでしょうか。
石投げ器は,ダビデが巨人ゴリアテを打ち殺すために使った武器でした。ダビデはその使い方を,羊飼いの少年だった年月の間に学んだようです。―サムエル第一 17:40-50。
この浮き彫りに描かれているのは,アッシリアの戦士たちが石投げによってユダヤの要塞に攻撃を加えている様子
石投げは,聖書時代のエジプトやアッシリアの壁画に描かれています。その武器は,2本のひもにつなげた,くぼみのある革もしくは布でできていました。石を投げる人が,そのくぼみに直径5㌢ないし8㌢で重さ250㌘ほどの滑らかな丸い石を入れ,その武器を自分の頭上でぐるぐる回して,片方のひもを放すと,石は大きな威力をもって飛んでゆき,命中しました。
中東での発掘により,古代の戦闘で使われた石投げの石が大量に見つかっています。熟練した戦士は,石を時速160㌔ないし240㌔の速さで投げたかもしれません。石投げによる射程距離が弓と同じほどであったかどうか学者たちの意見は一致していませんが,石投げによって人を殺せたことは確かです。―裁き人 20:16。
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