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一時代の終わり ― 将来に希望を持てるか目ざめよ! 1996 | 7月8日
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ゴルバチョフは今やその地位ゆえに,1971年当時から口にしていた政策をソビエト社会に導入するのに必要な,政治的影響力を得ることになりました。その政策とはグラスノスチでした。それは,「情報公開」を意味し,ソ連の抱える諸問題について正直なところを公に表明するという政策のことでした。この政策は,ソ連市民や報道機関がもっと大きな表現の自由を持てる,より公明な社会を唱道しました。グラスノスチにより,結局は政府やその方策の一部が公に批判されることになりました。
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一時代の終わり ― 将来に希望を持てるか目ざめよ! 1996 | 7月8日
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ゴルバチョフは,グラスノスチとペレストロイカという政策の履行に熱意を注いだものの,それは,共産主義体制の破壊を意図したものではありませんでした。実際はその逆でした。ブリタニカ百科事典はこう説明しています。「彼の目指したところは,上から操作する革命に着手することであった。彼は,ソ連の体制を弱体化させることではなく,同体制の機能を高めることを望んでいたにすぎない」。
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