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権威に対する敬意 ― 平和な生活のために肝要なもの真の平和と安全 ― どのように見いだせるか
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家庭内での権威
16 調和の取れた家族生活のためのどんな要求がコリント第一 11章3節に述べられていますか。
16 権威に対する敬意があれば平和な関係を築けるもう一つの場所は家庭です。そのような健全な敬意が欠けているために,家族関係の崩壊,さらには家族そのものの崩壊を来たしている例が非常に多くあります。こうした状態を改善するために何ができるでしょうか。コリント第一 11章3節に述べられている頭の原則がその答えとなります。すなわち,「すべての男の頭はキリストであり,女の頭は男であり,キリストの頭は神です」。
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権威に対する敬意 ― 平和な生活のために肝要なもの真の平和と安全 ― どのように見いだせるか
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18 (イ)妻は夫の権威に敬意を払っていることをどのように示せますか。(ロ)子供は親に対してどのように敬意を示すべきですか。なぜですか。
18 家庭内で頭の権威がそのように行使されるなら,妻が夫を敬うのは難しいことではありません。そして,子供たちの側の従順もいっそう自発的に示されるようになるでしょう。しかし,家族の幸福のため妻や子供たちにもできることが多くあります。妻は,勤勉に家事を果たし,また協力の精神を発揮することによって,「夫に対して深い敬意」を抱いていることを示せます。あなたのご家庭ではそのようになっていますか。(エフェソス 5:33。箴言 31:10-15,27,28)子供たちについて言えば,父親と母親に進んで従おうとする態度は,神が求めておられるとおりに親を敬っているしるしとなります。(エフェソス 6:1-3)権威に対する敬意の欠けている家庭と比べ,このような家庭にははるかに豊かな平和と大きな安心感とがあるのではないでしょうか。
19 神の言葉に従おうとするのが家族の中で自分一人である場合にはどうすべきですか。
19 あなたも自分の家庭をそのような所とすることに寄与できます。家族の他の人がエホバの道を擁護してもしなくても,あなたはそのようにすることができます。他の人たちはあなたの立派な手本に答え応じるようになるかもしれません。(コリント第一 7:16。テトス 2:6-8)たとえそうでないとしても,あなたの行なうことは,神の道の正しさに対する証しとなるでしょう。それは決して価値の小さなことではありません。―ペテロ第一 3:16,17。
20,21 (イ)聖書は夫や親の権威が絶対的なものではないことをどのように示していますか。(ロ)したがって,クリスチャンである妻や信者である子供はときにどんな決定をしなければなりませんか。何が行動の動機となるべきですか。
20 家族内の権威に関する取り決め全体が神から来ているものであることを忘れてはなりません。それゆえに,男はキリストに服し,妻は「主にあってふさわしいこと」であるゆえに夫に服し,また子供たちは「主にあって大いに喜ばれること」であるゆえに親に従順であるべきです。(コロサイ 3:18,20。コリント第一 11:3)そうすれば,神を無視してしまうようなことはないはずです。つまりこれは,妻に対する夫の権威,また子供たちに対する親の権威が相対的なものであるという意味です。すなわち,クリスチャンの夫婦と子供たちはまず神とキリストに服し,その助言に従います。信者ではない夫や親にとって,そのような考えは初めのうち快いものではないかもしれません。しかし実際には,これはそうした方たちの益になるのです。それが信者の配偶者や子供を助けて,いっそう信頼性に富む者,いっそう敬意にあふれた者とならせるからです。
21 しかし,夫が「主にあってふさわし」くないある事柄を行なうようにと要求するような場合にはどうでしょうか。そのような場合に妻が行なう事柄は,真に『まことの神を恐れる』者であるかどうかを示すものとなるでしょう。(伝道の書 12:13)
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