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「宗教上の迫害の主要な犠牲者」目ざめよ! 1988 | 6月8日
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この問題は1940年に米最高裁判所で審議され,エホバの証人の訴えは8対1の票決で却下されました。勇敢にもただ一人反対を唱えたのは,ハーラン・フィスケ・ストーン判事でした。メイソン教授は一部の人たちがどのように反応したかを説明しています。「米公民権連合の議長ジョン・ヘイネス・ホルメスは,ストーンの反対は『米国史上最も偉大な反対意見の一つと言える』と述べた。新聞の論評も極めて好意的で,171の有力紙がその判決に対し直ちに非難の声をあげた。支持を表明したのは一握りの新聞にすぎなかった」。
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「宗教上の迫害の主要な犠牲者」目ざめよ! 1988 | 6月8日
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次いで,1943年6月14日(国旗制定記念日)に,米最高裁判所は異例の措置を講じました。国旗敬礼に関する別の事件(ウェスト・バージニア州教育委員会 対 バーネット)では考えを完全に転換し,エホバの証人を無罪としたのです。
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「宗教上の迫害の主要な犠牲者」目ざめよ! 1988 | 6月8日
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同裁判所のスポークスマンであったジャクソン判事は,ガマリエルが持っていたような知恵の伴う意見を含めました。「わが国の憲法という星座に何らかの恒星があるとしたら,それは,身分の高い低いを問わず,官吏が政治,国家主義,宗教,あるいは他の見解の問題において何が正統的かを定めたり,市民に対して彼らの信仰を言動によって告白するよう強要したりはできないということである」。この判決は「裁判史上,最も劇的な逆転劇の一つ」と呼ばれてきました。―使徒 5:34,38,39と比較してください。
エホバの証人に対して国旗崇拝を法律で義務付けるべきでないということが,至極道理にかなっているのはなぜですか。コックス教授はこう説明しています。「ゴビティス家とバーネット家の子弟[エホバの証人]に対する不法行為は,彼らが信じていない政治的正統派の信仰を宣言するよう,国家が強要したことであった」。
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