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権利章典 ― なぜ必要だったか目ざめよ! 1991 | 12月8日
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しかし,有名な「マイナーズビル学区 対 ゴバイティス」事件に対して1940年に下された判決は,国旗敬礼の問題でエホバの証人に不利なものでした。b 同判決は強制的な国旗敬礼の儀式を支持しました。フランクフルター判事は多数派の意見を述べ,「自由と寛容と良識」はゴバイタス一家を支持しているが,判事は人民が選出した議員たちの決定に従うべきであると自分は信ずると言いました。言い換えるなら,政治家は宗教上の自由を制限する法律の制定を許されるべきだというわけです。しかし,それはまさに権利章典が禁じていることです。
170以上の新聞がこの判決を非難し,判決を支持した新聞はごくわずかでした。法律に関する論評はほぼ例外なくこの判決に反対しました。
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生徒がナショナル・ヒストリー・デーに参加する目ざめよ! 1991 | 12月8日
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エホバの証人ではないペンシルバニア州の二人の少女,14歳のニコル・ディサルボとグエン・ナグラクは,エホバの証人が関係した1940年代の二つの国旗敬礼訴訟を選びました。二人は調査の際に,「マイナーズビル学区 対 ゴバイティス」訴訟および「ウェスト・バージニア州教育委員会 対 バーネット」訴訟の関係者と話をし,エホバの証人の信条に関する知識をさらに得るために証人たちの世界本部を訪れました。a
口頭の発表
ニコルは,「着席する勇気」と題する口頭の発表を行ないました。彼女はリリアン・ゴバイタスの役を演じ,クラスメートから仲間はずれにされても国旗に敬礼しないというリリアンの個人的な決定について述べるとともに,学齢期のリリアンの感情や勇気を生き生きと描写しました。また1940年に最高裁判所に至るまでの訴訟の各段階で勝利を収めたリリアンの喜びを表現したり,最高裁判所の判事の役を演じるために黒い法服をまとい,ゴバイタス嬢に向かって最高裁の意見を述べたりしました。この訴訟は敗訴に終わりましたが,リリアンが自分の決定は自分にとって正しい決定だと確信していたことをニコルは説明しました。
作文による発表
「神のもとにある一つの国民」というグエン・ナグラクの作文は,1935年当時の世界情勢と,エホバの証人が国旗敬礼を拒否した事実を分析したものでした。この論文を読むと,最初に10歳のウィリアムが,次いで12歳のリリアンが放校された部分で心に迫るものがあります。
ペンシルバニア州で二人が放校された後に行なわれた訴訟では,裁判官は全員一致でゴバイタス一家に有利な判決を下しましたが,教育委員会は最高裁判所に上訴しました。1940年6月3日に最高裁はゴバイタス一家に不利な判決を下し,その結果,エホバの証人は数多くの虐待を受けました。
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