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スイスとリヒテンシュタイン1987 エホバの証人の年鑑
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その新聞社の取締役のテートリ氏は,協会の代表者のマーチン・ハーベックとフランツ・ツルヒャーを「宗教を堕落させた」との理由で告発しました。
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スイスとリヒテンシュタイン1987 エホバの証人の年鑑
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5時間にわたって議論がやり取りされた末,レーマン裁判長は次のような結論に達しました。すなわち,「低級な文書」を禁じる法律を犯したかどで,ものみの塔協会の役員,マーチン・ハーベック氏とフランツ・ツルヒャー氏を有罪とすることはできず,ベルンにある同協会の印刷所で生産される出版物が宗教を堕落させたとすることもできない,という結論です。被告は無罪となり,告発者に対しては,弁護費用の一部負担として各被告に150スイスフランを支払うことが命じられました。
上訴がなされる
全国のカトリック新聞はその裁判を非難し,「信じがたい誤審」と呼びました。テートリは上訴し,1937年5月28日にベルン高等裁判所で再び審理が行なわれました。最初の裁判所の判決は覆され,協会の代表者は今度は「宗教を堕落させた」罪で100スイスフランの罰金を言い渡されました。
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