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エホバの証人 ― 1996 年鑑の報告1996 エホバの証人の年鑑
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台湾省。次の週末である10月15日には,中国沿岸から約145㌔離れた島,台湾省で新しい支部の建物が献堂されました。バリー兄弟は,これらの施設も献堂しました。兄弟が台湾省を初めて訪れたのは42年前のことで,当時は一握りのエホバの証人だけ ― 主として阿美族の人々 ― が交わっていました。
海外から来た兄弟と地元の証人が一緒に支部を建てました。事実,期間は異なりますが,地元の伝道者の50%が工事に携わりました。バスで片道9時間かけて,作業に参加した人たちもいます。食堂の外で芝を植えるのを手伝った8人の阿美族女性から成るグループについて言えば,最年少は何と60歳,最年長は84歳でした。このグループは午前4時30分から作業を始めました。4時から始めたかったのですが,外がまだ暗すぎたのです。これらの女性は,宣べ伝える活動にも同じような熱意を示しています。
今では香港<ホンコン>に住んでいるギレアデ卒業生のシリル・チャールズは,献堂式のプログラムで,1949年に台湾省で奉仕したときの様子を回顧しました。当時,兄弟は28歳でした。兄弟が阿美族の人たちと暮らした際,電気も屋内の水道もマットレスもありませんでした。しかし阿美族の人たちは聖書の真理を愛していることを示しました。チャールズ兄弟が何人かの人たちに戸別訪問の方法を教えようとしたとき,だれもが参加を希望しました。区域に向かう途中で,南から来た70人と,北から来た70人がチャールズ兄弟に会いました。やがて,このほかに100人が合流しました。その全員が,兄弟と一緒に戸別訪問をしたいと思っていたのです。それ以来,エホバに仕えたいという誠実な願いを示す人々にかなりの訓練が施されてきました。
その6年後から到着しはじめた後続の宣教者たちは,人口の大きな部分を占める中国人を対象とした業の先頭に立ちました。献堂式が開かれた週末には,26人の元宣教者たちが台湾省に駆けつけました。彼らは新しい施設だけでなく,自分たちの教えてきた人々が,エホバの賛美者になるよう他の大勢の人々を援助した証拠を目にして本当に喜びました。
支部委員会の調整者ハービー・ローガンと妻のキャスリーンは,いずれもギレアデ卒業生で,1962年以来ここで奉仕しています。この10年だけでも,二人は150%の増加を見てきました。
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[28,29ページの図版]
それぞれの所で献堂された支部施設
1. 台湾省
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