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テサロニケ人への手紙聖書に対する洞察,第2巻
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これらの手紙が書かれた時,シルワノ(シラス)とテモテがパウロと共にいました。(テサ一 1:1; テサ二 1:1)このことから,この2通の手紙はコリントから書き送られたと考えられます。これら3人の男子がパウロの第2回宣教旅行の際コリントに滞在した後,再び一緒に働いたという記録はないからです。(使徒 18:5)コリントにおける同使徒の18か月にわたる活動は西暦50年の秋に始まったと考えられるので,テサロニケ人にあてた第一の手紙が書かれたのは,ほぼその時期であったと言えるでしょう。(使徒 18:11。「年代計算,年代学,年代記述」[その後の使徒時代]を参照。)第二の手紙はその後ほどなくして,恐らくは西暦51年ごろに書かれたに違いありません。
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テサロニケ聖書に対する洞察,第2巻
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テサロニケを去って1年もたっていないころ,今やコリントにいたパウロは,テサロニケ人にあてて最初の手紙を書きました。パウロは彼らを慰め,また励ますために,すでにテモテを遣わしており,テモテから良い報告を受け取っていました。その手紙の中で,パウロは彼らが「マケドニアとアカイアのすべての信者の」立派な手本になったことで彼らをほめ,迫害に遭っても落胆しないようにと激励しました。(テサ一 1:1-8; 3:1-13; 4:1)この手紙は多分,正典となったパウロの著作の最初のもので,恐らくマタイの福音書を別にすれば,クリスチャン・ギリシャ語聖書の中で最初に書かれた書でしょう。パウロはその後まもなく,テサロニケ人にあてて第二の手紙を書きました。それは彼らが偽教師たちによってそらされないようにするためでした。―テサ二 1:1; 2:1-3。
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