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ケニアとその近隣諸国1992 エホバの証人の年鑑
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ウガンダの不穏な時期
1970年代の中ごろ,隣のウガンダでは喜びの声は聞こえませんでした。国じゅうに緊張が行き渡っていました。すべての宣教者と外国からの兄弟たちが強制的に国外に退去させられただけでなく,全住民は毎日自分の命を心配していました。経済的な問題と1975年に再び出されたエホバの証人に対する禁令は兄弟たちの苦悩を増し加えました。政府はすでに宗教の自由を約束していたにもかかわらず,禁令の解除を求める訴えは一向に聞き入れられませんでした。
そうした時期には,法律に従わないなら裁判にかけられるのではなく,むしろ拷問にかけられ,殺されました。ここは臆病者のいる場所ではありませんでした。まことの神の証人であり続けるためには鋼のような堅い信仰が必要でした。
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ケニアとその近隣諸国1992 エホバの証人の年鑑
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しかし,カンパラでは二人の兄弟が伝道中に逮捕され,国で最も悪名高い刑務所にほうり込まれました。友人たちは二度と兄弟たちに会えないのではないかと心配していましたが,感謝すべきことに,1週間後に釈放されました。リーラでは,伝道したという理由で3人の証人たちが3か月間投獄されました。
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