-
見張り続け,待ち続けた人その信仰に倣う
-
-
確信を抱き,見張り続ける
9. エリヤは従者にどんな指示を与えましたか。これから,どんな二つの点を考えますか。
9 エリヤは,エホバが干ばつを終わらせるために行動なさることを確信していますが,いつ行動なさるのかは知りません。では,それまでの間,エリヤは何をするでしょうか。こう記されています。「彼は従者に言った,『どうか,上って行ってもらいたい。海の方を見なさい』。それで,彼は上って行って,見て,それから,『全然何もありません』と言った。するとエリヤは,『戻ってみなさい』と七度言った」。(王一 18:43)エリヤの模範から,少なくとも二つの点を学べます。確信を抱くことと,見張り続けることです。
エリヤは,エホバが行動なさろうとしていることの証拠を熱心に探した
-
-
見張り続け,待ち続けた人その信仰に倣う
-
-
12. エリヤは,見張り続けていることをどのように示しましたか。小さな雲が見えるという報告を聞いて,どうしましたか。
12 次に,エリヤがどのように見張り続けていたかに注目しましょう。エリヤは従者を再び遣わします。1回や2回ではありません。7回も遣わしたのです。従者は何度も行かされてうんざりしたかもしれませんが,エリヤはしるしを見たいと熱心に願っており,あきらめません。ついに7度目に,従者が帰って来てこう報告します。「人のたなごころのような小さな雲が海から上って来ます」。従者が腕を伸ばし,手のひらで雲の大きさを測っている様子を想像できますか。一つの小さな雲が大海の水平線上に現われたのです。従者にとっては,大したことではなかったかもしれません。しかしエリヤにとって,その雲には重要な意味がありました。従者に,次のような緊急の指示を与えます。「上って行って,アハブに言いなさい,『車につなぎなさい! そして,大雨があなたを引き止めることがないよう,下って行きなさい!』」― 王一 18:44。
13,14. (イ)見張り続けたエリヤにどのように倣えますか。(ロ)緊急感をもって行動すべきどんな理由がありますか。
13 ここでもエリヤは優れた模範を残しています。わたしたちも,神がご自分の明言した目的を果たすために間もなく行動なさる時に生きています。エリヤは干ばつの終わりを待ちました。今日の神の僕たちも,腐敗した世界的な事物の体制の終わりを待っています。(ヨハ一 2:17)エリヤのように,エホバ神が行動なさる時までずっと見張り続けなければなりません。神の子イエスは追随者たちにこう助言しました。「ずっと見張っていなさい。あなた方は,自分たちの主がどの日に来るかを知らないからです」。(マタ 24:42)ここでイエスは,終わりがいつ来るのか追随者たちには見当もつかないだろう,と言っていたのでしょうか。そうではありません。イエスは,終わりが近づいた時の世界の状態について詳しく述べているからです。わたしたちは,「事物の体制の終結」の詳細なしるしが成就しているのを目撃しています。―マタイ 24:3-7を読む。
エリヤは,小さな雲が一つ現われただけで,エホバが行動なさろうとしていることを確信した。終わりの日のしるしは,緊急感をもって行動すべき強力な理由となる
-