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イサク聖書に対する洞察,第1巻
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今日,西洋の多くの女性は乳児を母乳で育てようとせず,授乳するとしても6か月間ないし9か月間にすぎないため,5年という期間は長く,信じられないように思えるかもしれません。しかし,D・B・ジェリフ博士の報告によれば,世界の多くの場所では,子供たちは1歳半か2歳になるまで乳離れせず,アラビアでは,母親は幼児に大体13か月から32か月のあいだ授乳するのが普通です。医学的に言うと,授乳もしくは哺乳は,普通,再び妊娠して数か月経過するまで続けることができます。―「亜熱帯および熱帯における幼児の栄養摂取」,ジュネーブ,1968年,38ページ。
中世のヨーロッパでは,乳離れの平均年齢は2歳でしたし,マカベア時代(西暦前1および2世紀)の女性は子供を生後3年間は母乳で育てました。(マカベア第二 7:27)今から4,000年前は,人々はのんびりした生活を送っており,現代のような,短い寿命の尽きないうちに多くのことをさせようとする圧力や,そうしようとする必要のない時代でしたから,サラがイサクを5年にわたって母乳で育てることができたのも容易に理解できます。それにイサクは,長年うまずめだったサラの,たった一人の子だったのです。
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イサク聖書に対する洞察,第1巻
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そうすると,イサクは西暦前1918年に生まれていますから,乳離れしたのが5歳ごろだったということになります。
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