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サモア2009 エホバの証人の年鑑
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エバンズ夫妻は最初,ムファウル・ガルバオの家に,その家族と一緒に住みました。しかし1977年,ジョン・ローズとヘレン・ローズがサモアに来ると,ローズ夫妻と共に新設された宣教者ホームに住むことになりました。それはアピアのバイアラ地区に借りた家です。
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サモア2009 エホバの証人の年鑑
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島の生活に順応する
これまで何年にもわたって,外国からサモアに証人たちが移ってきました。その人たちは,楽園のような土地での生活にもたいへんな面があることを,すぐに悟ります。その一つが交通手段です。ジョン・ローズはこう書いています。「アピアで宣教者として奉仕した最初の2年間は,集会や伝道に行くためにしばしば長い距離を歩いたものです。また,地元の人がよく利用する,カラフルなバスにも乗りました」。
派手に飾られたこの乗り物はたいてい,小型や中型のトラックの荷台に,木で作った乗客用のベンチを据え付けたものです。車内はすし詰めになり,乗客は農具から野菜や果物まで,何でも持ち込みます。大きな音で音楽が流され,乗客は陽気に歌い,さながらお祭り気分です。停留所,時刻表,路線などは,あってないようなものです。ある旅行ガイドにはこう書かれています。「ババウ行きのバスほど正確に運行しているものはない。着いた時刻が“定刻”なのだ」。
ジョンはこう言います。「途中で何か買いたいものがあれば,運転手にバスを止めてもらい,買い物ができます。その後,またバスに乗り,移動を続けます。遅れたと文句を言う人は一人もいませんでした」。
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