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ストレスを克服できるだろうか目ざめよ! 1987 | 4月8日
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「若い人々は……過度のストレスから悪い影響を受けても,年配の人たちより速く回復……する」と,「ティーンエージ・ストレス」の著者たちは述べています。ニューヨークに住む23歳のビンセンツァの場合はその良い例です。彼女は次のように語りました。
「わたしが十代の時,母はガンで亡くなり,その1年半後には父が心臓発作で急死しました。後に残ったのはわたしと二人の弟でした。それからわたしはこの男性と知り合い,この男性のガールフレンドになりましたが,2か月後には別れました。時々,『自殺したほうがいいのだろうか,気が狂ってしまうのではないだろうか,行き着くところは精神病院なのではないか』と考えたりしました」。ビンセンツァはこのストレスに満ちた状況を生き残ることができたでしょうか。「今になって思えば,生き残ったのが信じられないくらいです。でも生き残りました。そして多くのことを学びました」と,ビンセンツァは語りました。
ビンセンツァはまた,エホバの証人のおばから,死者は将来訪れる地上の楽園に復活させられるという,聖書の与える希望を知らされました。(ヨハネ 5:28,29)「そのころはまだカトリック教徒でしたが,新しく見いだしたこの聖書の希望をわたしは心から信じました。それがどれだけ助けになったか分かりません」と,彼女は語りました。―コリント第二 1:9と比較してください。
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ストレスを克服できるだろうか目ざめよ! 1987 | 4月8日
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母を失い,父を失い,そしてボーイフレンドを失ったビンセンツァはその後どうなったでしょうか。彼女はこう言いました。「わたしは失うことがない人を見つけなければなりませんでした。わたしから決して離れないことが分かっている人を愛さなければなりませんでした。それで考えました。『それはもちろん神だわ。神はいつもいらっしゃる。神にわたしのお父さんになっていただかなければいけないわ。神は宇宙の創造者ですもの』と。わたしは祈りました。『エホバ,もしあなたが真の神であられ,宇宙の創造者であられるなら,わたしはあなたにお仕えしたい者の一人です。どうぞおいでになって,そのことをお知らせください』。後ほど,あるエホバの証人がわたしの家の戸口に来て,『ある方があなたを愛しているので,私はお宅に伺いました』と言いました」。ビンセンツァは勧めに応じて聖書研究を始めました。彼女はペテロ第一 5章7節の,「自分の思い煩いをすべて神にゆだねなさい。神はあなた方を顧みてくださるからです」という言葉に従うことを学んだのです。現在では,同じことをするよう他の人々に教えています。
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