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コンゴ民主共和国(旧ザイール)2004 エホバの証人の年鑑
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兄弟たちは何年もの間,大規模な地域大会を開くことができませんでした。しかし今や,それができるようになりました。1980年に「神の愛」地域大会が全国で五つ開かれました。出席者の中には,かなりの距離を移動しなければならなかった人もいます。400㌔以上歩いて出席した家族も少なくありません。非常にへんぴな所で奉仕していた二人の特別開拓者は,深い砂地や熱帯雨林などを進みながら,自転車で2週間かけて700㌔以上の旅をしました。コンゴ共和国,ブルンジ,ルワンダから来た出席者もいました。
その後,地域大会をさらに多くの場所で組織することが必要になりました。確かに兄弟たちは信教の自由を得ていましたが,経済面での圧力が強まっていました。生きてゆくだけで精一杯という人も少なくありません。物価は高騰しているのに,給料はそれほど上がりませんでした。ほとんどの兄弟たちにとって,長距離旅行は費用がかさみすぎました。それで支部事務所は,大多数の兄弟たちが住む場所に近いところで,多くの大会が開けるように配慮しました。
コンゴの道路は,まるで障害物競走のコースのようになることがあります。倒木,壊れた橋,深い砂地,ぬかるみなどが随所に待ち受けています。支部の代表者たちとその妻たちは,種々の大会に出席するためにいつも自己犠牲の精神を示してきました。しかしそのような犠牲も,しばしば何日も歩き,野宿するしかない地元の忠実な兄弟姉妹たちの犠牲に比べると小さなものです。今でも,兄弟たちにとって地域大会に出席するのに50㌔から150㌔も歩くのは当たり前のことです。
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コンゴ民主共和国(旧ザイール)2004 エホバの証人の年鑑
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[221ページの図版]
キンシャサの「神の愛」地域大会,1980年。キンシャサで8年ぶりに開かれた大規模な大会
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コンゴ民主共和国(旧ザイール)2004 エホバの証人の年鑑
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[223ページの図版]
多くの人は,種々の大会に出席するためだけに,食糧や身の回りの物を運びながら何日も歩く
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