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コンゴ民主共和国(旧ザイール)2004 エホバの証人の年鑑
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変化のさらなるしるし
1990年4月24日に大統領の演説と記者会見が行なわれ,エホバの証人に対する公式見解が著しく変化したことが明らかになりました。大統領は,コンゴ内外のジャーナリストを呼んで行なわれたこの記者会見の中で,報道の自由や信教の自由を含むあらゆる基本的な自由を政府が擁護することを保証しました。これによって,兄弟たちがもっと公に宣べ伝えて集まり合う道が開かれました。さらに,刑務所に入れられていた人たちは釈放されました。
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コンゴ民主共和国(旧ザイール)2004 エホバの証人の年鑑
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再び自由に
1986年の大統領令は,エホバの証人の活動をすべて禁じ,証人たちが用いていたコンゴの法人団体を解散させました。しかし1993年1月8日,ザイール(コンゴ)最高裁判所は,「エホバの証人 対 ザイール共和国」の裁判で判決を下しました。最高裁は大統領令が不当なものであるとの判断を示し,無効としたのです。これは兄弟たちにとって大きな喜びとなりました。
最高裁の判決は大きな波紋を呼びました。というのは法廷が,大統領とその支持者たちにとって受け入れ難い,新しい暫定的な憲法を適用したからです。しかしある人たちは,この判決は法体系の確立に寄与するとみなしました。証人たちはそうした論議に巻き込まれました。しかし,これらの事柄は素晴らしい証しとなり,エホバのみ名に栄光をもたらしました。たくさんの新聞記事がこの歴史的な判決について論じました。その後,司法省は各州の州知事に,エホバの証人が宗教活動を行なうための法的認可を再び得たことを通知しました。エホバの民と真の崇拝にとって何とすばらしい勝利でしょう。
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