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    2006 エホバの証人の年鑑
    • 宣教訓練学校

      「国によっては,若者が25人も集まると,問題を起こすのではないかと疑いの目で見られます」と,ザンビアの支部委員の一人サイラス・ニャングは言います。「しかし宣教訓練学校(MTS)ではこれまでに31のクラスが開かれ,献身した精力的なクリスチャンの男子を訓練してきました。それらの兄弟たちは奉仕している土地で祝福となっています」。この国際的な学校の卒業生600人余りは,アフリカ南部の六つの国でさまざまな分野の全時間奉仕に携わっています。ザンビアでは,旅行する監督の半数以上がこの学校の卒業生です。この学校はなぜ必要なのでしょうか。また,どんなことを成し遂げていますか。

      ザンビアでは,1993年に第1期生が卒業して以来,活発な伝道者の数が60%近く増加しました。会衆を世話する資格ある男子は,今なお必要とされています。聖書の原則に反する伝統や習慣を守らせようとする地域社会からの強い圧力があるので,特にそう言えます。卒業生の一人は,会衆を牧して教える有能な男子の必要性を強調してこう述べています。「この土地における一つの問題点は,人々が悪行を大目に見る傾向があることです。正しいことに固く付き従い,書かれている事柄を越えてはならないという点を学びました」。

      生徒たちは最初,広範な情報を考慮することや奥深い研究をすることに不慣れでした。しかし,教訓者は生徒たちをぜひ助けたいと思っていました。教訓者の一人サレル・ハートは次のように述べています。「わたしにとって,どのクラスを教えるのも山岳ガイドをするようなものです。最初はみんな不慣れで,周囲の状況に圧倒されながらも適応しようと頑張っています。時々,障害物に道をふさがれますが,うまく乗り越えながら登り続けます。そして,後ろを振り返ってみると,乗り越えがたく思えた障害も克服していて,もはや障害ではなくなっているのです」。

      多くの兄弟は,この学校に出席して霊的に著しく進歩したと言います。現在,特別開拓者として奉仕しているエラドはこう語っています。「自分は教える資格がなく,会衆の責任をさらに担うには若すぎると思っていました。学校に出席して,わたしも役に立てることが分かりました。最初に任命された会衆には16人の伝道者がいましたが,進歩的な聖書研究を司会する点で問題を抱えていました。それで奉仕に出かける前に,皆で一緒に提案を考慮し,証言を練習するようにしました。2001年までに,会衆には,孤立した群れの20人を含む,60人の伝道者が交わるまでになりました」。

      成功を測るもの

      宣教訓練学校の成功に寄与する事柄は何でしょうか。教訓者のリチャード・フルッドはこう説明します。「わたしたちは,常に謙遜であることをよく強調し,自分のことを必要以上に考えないようにと力説します。円熟性や,思いやり,難題に対処する能力を備え,しかも笑みを絶やさない人となることを目指します。兄弟たちが他の人たちに親切に接し,仕えてもらうのではなく仕えたいと願っていることを示せるようになれば,学校の目的は達成されていると思います」。

      生徒たちもこの言葉の真実さを認めています。14期生のエマヌエルはこう語ります。「会衆に任命されたからと言って,すぐさま小さな点をあれこれ正さなければいけないというわけではありません。むしろ,良いたよりを宣べ伝えるという最も重要な業に会衆と共に携わることに目を向けるべきなのです」。

      開拓者のモーゼスもこう言います。「エホバは謙遜な人ならだれでもお用いになることができ,知識や経験はさほど重要でない場合がある,ということを理解するようになりました。エホバにとって重要なのは,その人が会衆や野外の人々を愛しているか,他の人たちと協力しているかということなのです」。

  • ザンビア
    2006 エホバの証人の年鑑
    • [204,205ページの囲み記事/図版]

      カーキ色の半ズボンと茶色のテニスシューズ

      フィレモン・カシポ

      生まれた年: 1948年

      バプテスマ: 1966年

      プロフィール: ザンビアで,旅行する監督,MTSの教訓者また調整者として奉仕している。

      祖父は宣教奉仕の面でわたしを訓練してくれました。わたしは幾度も学校の友達のところへ連れて行かれ,証言するよう励まされました。祖父は定期的に家族研究を司会していましたが,居眠りすることなどだれにも許されませんでした。わたしはいつも家族研究を楽しみにしていました。

      わたしは自宅近くの川でバプテスマを受けました。1か月後,会衆で最初の話をしたのですが,その日,真新しいカーキ色の半ズボンと茶色のテニスシューズを履いていたことを覚えています。困ったことに,靴のひもをきつく結びすぎてしまいました。わたしのつらそうな様子に気づいた会衆の僕が,演壇に上がってひもを緩めてくれました。その間わたしはだまっていました。話はうまくいき,兄弟の親切から大切なことを学びました。エホバが多くの訓練を施してくださったことが分かります。

      わたしは自分のこの目で,イザヤ 60章22節の成就を見てきました。会衆の数が増加したため,責任を担う十分の備えができた長老や奉仕の僕がさらに多く必要とされています。その必要を満たしているのがMTSです。MTSに出席している若い兄弟たちを教えるのは,本当に喜びです。エホバはなすべき仕事を与えてくださる時,聖霊も必ず与えてくださる,ということを学びました。

  • ザンビア
    2006 エホバの証人の年鑑
    • [201ページの図版]

      ザンビアの宣教訓練学校の第1期生,1993年

      [202ページの図版]

      生徒と面談する,MTSの教訓者リチャード・フルッドとフィレモン・カシポ

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