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門,門口聖書に対する洞察,第2巻
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機能 公務の多くは門のところで行なわれ,商取引はそこで記録されたので,都市の「門」は都市そのものを指す言葉として使われました。(申 16:11,14,脚注; ルツ 4:10; 詩 87:2; 122:2)また,首都では公務が宮殿の敷地の門口で行なわれることも少なくありませんでした。(エス 3:2,3; 5:9,13; 6:10,12)都市の門つまり入口が荒れ果てた所では,栄光も去ってしまいました。(イザ 3:26; 14:31; エレ 14:2; 哀 1:4)城門は攻囲軍が撃ち破ろうとして死力を注ぐ場所でした。いったんそこを押さえれば,都市に入り込むことができました。ですから,都市の「門を手に入れる」とは都市を奪い取ることを意味しました。(創 22:17; 24:60)エルサレムの城壁が撃ち破られた時,バビロンの王の君たちは同市の門の一つに陣取って,この都市の征服をさらに指揮しました。―エレ 39:2,3。
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ヘブライ語聖書に対する洞察,第2巻
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ヘブライ語は隠喩に富んでいます。創世記 22章17節の「海辺」はヘブライ語で字義通りには「海の唇」という意味です。ほかには「地の面」,山の「頭」,「洞くつの口」その他,同様の隠喩的な表現があります。このように人間の用語が使われているからと言って,決して何らかのアニミズム(精霊崇拝)の信仰が示唆されているわけではありません。このことは,聖書そのものを読めば分かります。というのは,木その他の対象物を崇拝する人々に対しては極度の軽べつの念が示されているからです。―イザ 44:14-17; エレ 10:3-8; ハバ 2:19と比較。
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