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アダム聖書に対する洞察,第1巻
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アダムの住まいは,エデンと呼ばれる特別の楽園<パラダイス>であり,楽しみに満ちる実際の庭園でした。(「エデン」,1項を参照。)そこには,アダムが生きてゆくために必要な物質上のものがすべて備わっていました。「見て好ましく食物として良いあらゆる木」があって,命を支えるためのものが常に備わっていたからです。(創 2:9)アダムの周囲には,あらゆる種類,またあらゆる特徴を持つ平和な動物たちがいました。しかし,アダムはたった独りでした。アダムと話すことのできる,『自分と同じ種類の』生き物はほかにいませんでした。エホバは「人が独りのままでいるのは良くない」ことを認められました。そのため,その種の例としては最初で唯一のものである,神による手術によって,エホバはアダムのあばら骨1本を取り,それをもとにして,男性と対になる女性を造り,アダムの妻,またその子供たちの母になるべき者とされました。その美しい助け手,また常に共に過ごす伴侶を得て喜びにあふれたアダムは,記録に残る最初の詩的表現で,「これこそついにわたしの骨の骨,わたしの肉の肉」と叫びました。彼女は「男[man]から取られた」ゆえに「女[woman]」と呼ばれました。後にアダムは自分の妻をエバと名づけました。(創 2:18-23; 3:20)この記述の真実さは,イエスや使徒たちによって証しされています。―マタ 19:4-6; マル 10:6-9; エフェ 5:31; テモ一 2:13。
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