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大会聖書に対する洞察,第2巻
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これらの「聖なる大会」すべてに見られた独特の特色は,その期間中,民が労働の仕事を一切してはならなかったことです。例えば,無酵母パンの祭りの初日と七日目は「聖なる大会」でしたが,エホバはその大会について,「それらの日には何の仕事もしてはいけない。ただしすべての魂が食べるべきもの,それに関してだけは自分のために行なってよい」と言われました。(出 12:15,16)とはいえ,「聖なる大会」の期間中,祭司たちは忙しくエホバに犠牲をささげましたが,そのようにしても,普通の日常の仕事をしてはならないとする命令を破ることにはなりませんでした。(レビ 23:37,38)これらの機会は一般の民にとっても怠惰に過ごす期間ではなく,霊的に大きな益の得られる時でした。民は週ごとの安息日に公の崇拝を行ない,教えを受けるために集まりました。彼らはその時,後代の会堂で行なわれたように,書き記された神の言葉の公の朗読や説明によって教化されました。(使徒 15:21)ですから,民は安息日や他の「聖なる大会」の期間中,労働の仕事を一切しませんでしたが,そのような時には祈ったり,創造者とそのお目的について思い巡らしたりすることに専念しました。―「集会」を参照。
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祭り聖書に対する洞察,第2巻
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これらの祭りの特定の日には聖会,すなわち聖なる大会がありました。それらの日は安息の日で,週ごとの安息日と同様,通常の仕事を完全に休むことが求められました。世俗の仕事は一切してはなりませんでした。正規の安息日の取り決めが当てはまらなかったのは,食物の準備のように週ごとの安息日には法にもとるとされた仕事が,祭りを祝う準備に関連しては認められていた点です。(出 12:16)祭りの「聖なる大会」と正規の週ごとの安息日(および第7の月の10日,つまり断食の時であった贖罪の日の安息)との間にはこの点で違いがあります。週ごとの安息日には何であれ仕事はいっさい許されておらず,「あなた方の住まいのどこにおいても」火をたくことさえしてはならないと規定されていました。―レビ記 23:3,26-32をレビ記 23:7,8,21,24,25,35,36および出エジプト記 35:2,3と比較。
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