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門,門口聖書に対する洞察,第2巻
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都市の城門の扉は普通木材でできており,金属の板で覆われていました。そうでないと,敵に火を掛けられるおそれがありました。使徒たちの時代にそうであったように,あるものは鉄でできていました。(使徒 12:10)バビロンの門口には銅の扉と鉄のかんぬきがあったと言われています。(イザ 45:2。詩 107:2,16と比較。)木製のかんぬきで施錠された門もあったようです。(ナホ 3:13)ソロモンの時代に,バシャンのアルゴブの地方には「城壁と銅のかんぬきを備えた六十の大きな都市」がありました。(王一 4:13)シリアでは,上下のちょうつがいで回転する,高さ約3㍍のどっしりした一枚岩の石の扉の見つかった町もあります。これらの要素を考えると,ガザの城門の扉を2本の側柱とかんぬきもろとももぎ取り,それを「ヘブロンに面する山」の頂に運んだサムソンの離れ業は並々ならぬ偉業であったことが分かります。もちろん,それは活力を与えるエホバの霊の力によるものでした。―裁 16:3。
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ガザ聖書に対する洞察,第1巻
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サムソンは,ガザにとどまっていたある時,「夜半になると起き上がり,その都市の城門の扉と二本の側柱をつかみ,それをかんぬきを付けたまま引き抜き,自分の肩に載せて,ヘブロンに面する山の頂に運んで」行きました。(裁 16:1-3)ガザからヘブロンまではおよそ60㌔ありました。ヘブロンに面するその山の正確な位置は定かではありません。どれほどの距離があったにせよ,サムソンが城門と側柱を運んだこと,それも山の上にまで運び登ったことは,明らかにエホバの霊によってのみ可能となる奇跡的な力の現われでした。
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