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埋葬,埋葬所聖書に対する洞察,第2巻
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人の死後,ふつう遺体は洗われて(使徒 9:37),芳香のある油や塗り油が塗られました。それは一種の香詰め保存とみなされるとしても,古代エジプト人が行なったようなものとは異なりました。(マル 14:3-8; ヨハ 12:3,7と比較。)それから遺体は布,一般には亜麻布でくるまれました。(マタ 27:59; ヨハ 11:44)遺体は通例,没薬やじん香のような香料を添えてそうした巻き布で巻かれましたが(ヨハ 19:39,40),アサ王の遺体になされたように,油や塗り油の中に横たえられたこともありました。(代二 16:14)この後者の例の中で言及されている大々的な「弔いの香」は,そのような香料をたいて芳香が放たれたことを表わしているようです。頭部は別の布で包まれたのかもしれません。―ヨハ 20:7。
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香詰め保存聖書に対する洞察,第1巻
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聖書にはアサ王の埋葬のことが述べられており,こう記されています。「特製の塗り油として調合された,バルサム油や様々の種類の塗り油に満ちた床に彼を横たえた。さらに,彼のために異例なほど大々的に弔いの香をたいた(英文字義,弔いとして焼くことが行なわれた)」。ここで言われているのは王が火葬に付されたということではなく,香料がたかれたということです。(代二 16:13,14)また,たとえ塗り油のこのような使い方を一種の香詰め保存処置とみなせるとしても,それはエジプト人が行なっていた種類の処置ではありませんでした。
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