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モアブ,モアブ人聖書に対する洞察,第2巻
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後に,ダビデ自身が王として支配した時にも,イスラエルとモアブの間に戦いがありました。モアブ人は完全に従えられ,ダビデに貢ぎ物を払わされました。その戦闘の終わりに,モアブの戦う者の3分の2は殺されたものと思われます。ダビデは彼らを地面に一列に横たわらせてから,その列を測って3分の2を殺すことに決め,3分の1を生かしておくことにしたようです。(サム二 8:2,11,12; 代一 18:2,11)恐らくその同じ戦闘の間に,エホヤダの子ベナヤは「モアブのアリエルの二人の子を討ち倒し」ました。(サム二 23:20; 代一 11:22)モアブ人に対するダビデの決定的な勝利は,「星が必ずヤコブから進み出,笏がまさしくイスラエルから起こる。そして彼は必ずモアブのこめかみを割り,戦乱の子らすべての頭蓋を割る」という,400年以上前に述べられたバラムの預言の言葉の成就でした。(民 24:17)やはりこの勝利に関連してのことと思われますが,詩編作者は神がモアブをご自分の「洗い盤」とみなされたことを語っています。―詩 60:8; 108:9。
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